就活で役立つマクロを5分で理解
マクロとは?
一般的に、パソコンを操作する際のやり方には2種類あります。ひとつはCUI, もうひとつはGUIです。
CUI (コマンドユーザーインターフェース)では、キーボードからコマンド(命令)を打ち込むことで操作します。
それに対して、GUI (グラフィカルユーザーインターフェース)では、マウスを使って操作をします。
CUIはGUIにくらべて、とっつきにくいですが、そのかわり自由度がとても高いです。複雑な操作をシンプルに表現でき、しかも自動化しやすいので、サーバーや大規模計算機などでは、CUIがよく使われています。
CUIを使いこなすには、いくつかのコマンドを習得する必要がありますが、まずはキーボードでのコマンド操作に慣れる必要があります。
その中でもまずはマクロを理解する事が1番の近道です。マクロは5分で誰でも理解出来ます!
マクロと聞いて、何やらIT関連のプログラミング用語のようなものを連想するかもしれませんが、マクロは1日で誰でも簡単にマスターする事が出来ます!
マクロとは、パソコン上での操作手順を記録した「手順書」のことです。
WordやExcelのような、アプリケーション上で行う一連の操作を、「手順書」として記録することによって、後で同じ操作を簡単に行う事が出来るのです。
つまり、マクロとは操作を「自動化」して、作業を効率的に進めるための機能なのです。
例えばExcelの場合、「セルに入力」→「書式を設定」→「ファイルを保存」というような操作があるとします。この一連の手順を、マクロに記録する事が出来ますので、後で何回でも操作を実行することが可能です。
このような簡単な操作だと、あまりマクロの利便性を感じないかもしれませんが、更に複雑な操作や作業を行う事で、マクロの素晴らしさが分かってくると思います。
マクロを利用する事で、操作に必要な時間や手間を減らしたりすることが可能になるのです。
マクロの操作方法
では、実際にマクロを記録してみましょう。
以下の例はWordを使用していますが、Excelでも基本的な操作方法は同じです。
【Word2010の場合】
1. Wordを起動する
2. 「表示」タブをクリックする
3. 「マクロ▼」ボタンをクリック、「マクロの記録」メニューを選択する
4. 「マクロの記録」ダイアログボックスで、マクロの名前を入力する
適当なマクロの名前を入力してください。ここではデフォルトの「Macro1」のままでも大丈夫です。
5. 「OK」ボタンをクリックする
ここでカーソルの形が変わりました。さあ何か操作を行ってみましょう。
例えば「Hello, World」と入力してみます。もちろん他の文字でも自分の名前でもOKです。
6. 「マクロ▼」ボタンをクリックし、「記録終了」メニューを選択する
操作が終わったら、「記録終了」します。これで一つのマクロが記録されました。
マクロの実行方法
先ほど作成したマクロを実行してみましょう。
1. 「マクロ▼」ボタンをクリックし、「マクロの表示」メニューを選択する
2. 「マクロの記録」ダイアログボックスで、先ほど作成したマクロを選択する
3. マクロを実行する
マクロの記録はVBAプログラムと同じ
これでマクロの記録と実行方法が分かりましたね。
では、マクロとは一体何なのでしょうか?中身を見てみましょう。
1. 「マクロ▼」ボタンをクリックし、「マクロの表示」メニューを選択する
2. 編集ボタンをクリックする
新しくウィンドウが立ち上がりました。そして、その中に何やら呪文のような文字列が並んでいます。
この文字列は、VBAという文法で記述した「ソースコード」です。
つまり、マクロの記録というのは、VBAというソースコードを記録することと同じ意味なのです。
書かれている内容についてはまだわからなくても大丈夫です!ウィンドウを閉じましょう。
VBAとは?
VBAとは、「Visual Basic for Applications」の略称で、
Microsoft Officeに属するおなじみのアプリケーション群、Excel
そもそも、なぜマクロだけでなくVBAが必要なのでしょうか?
操作を自動化するだけなら、上で紹介したマクロだけで十分だと思いませんか。
マクロだけでも、かなりの部分の操作を自動化して省力化することができるからです。
しかし、VBAでしかできない操作があるのです。
今日はここまでにしましょう。
次回は、簡単なVBAプログラミングを体験してみましょう!(VBAに続きます)
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