職種が定まらない人は技術職を目指すといい理由
仕事は営業系と技術系の2つに分けられる
いざ就職活動を始めようとなった時に、どういう業界に行けばいいのか悩む方がとても多いように思えます。学生時代にやりたい仕事や、興味のある業界が見つかればそれに越した事はないのですが、何も決まらないまま、ただ色んなところを受けている方というのはとても多いのです。
まず、世の中のお仕事は大きく分けると営業系と技術系の2つに分けられます。
もちろんどちらを選んだら正解だとか、どちらが優れているというわけではありません。私はどちらとも経験がありますが、正直どちらにも一長一短があります。もちろんこれは理系も文系も関係ありません。
結論から言うと、どういう業界・職種がいいか分からない方、もしくは少しでも技術系の仕事に興味があるのであれば、技術系に拘った方がいいと思います。なぜかというと、技術系から営業系への転職は可能ですが、その逆は難しいからです。技術系とは、ITエンジニアなどの、要はパソコンの専門スキルが身に付く仕事です。
私は年間約300人以上の方と面談を行います。そしてそれ以上の方の履歴書を見ます。
技術系から技術系のお仕事へ転職する ← これは分かります。
営業系から営業系のお仕事へ転職する ← これも分かります。
技術系から営業系のお仕事へ転職する ← これはよくあります。
営業系から技術系のお仕事へ転職する ← これって少しハードルを感じませんか?
技術系やITのお仕事に拘った方がいい理由
「自分は文系だし機械音痴だから、IT業界や技術職なんて無理なのでは」と考えている方は、そんな心配は全く要りません。
日本の会社は、育てる事を前提に採用を行っています。学生の知識や技術は最初からあまり期待していません。なので、出来るだけ多くの学生の中から自社に合った人材を選ぶ必要があるのです。そのために、ほとんどの企業は学部不問なのです。特に新卒切符が使えるうちは、どんな業界・職種だろうと、全く臆する事はありませんよ。
私は理系の大学院を出ていますが、ハッキリ言って、大学で社会で対等に渡り合えるほどのスキルは身に付きません。大学で行うのは勉強や研究です。理系の学生というのは、JavaやC言語などの、研究を行う上で必要なツールはもちろん使いこなす事は出来ますが、だからと言って業務で役立つ技術とは別物です。
学生レベルの知識や技術はあまり期待していません。面接ではその人の質を見ているのです。
例えば、もしあなたが文系の学部を出て、新卒で大手デパートに就職したとします。そこで3年くらい働き、商品の発注や陳列、接客などを学びました。25、6歳くらいになって、なんとなく仕事に違和感を感じ、色々工夫はしてみたものの、どうも仕事が自分に合わないという事に気付きました。
「やっぱりこの仕事って自分に合わないな。。。そうだ、エンジニアに転職しよう!」
ってあんまり思わないですよね?
もちろん不可能ではありませんが、すごく高いハードルを感じませんか?
周りにエンジニアの方がいない環境だと、どんな仕事内容かも分かりませんし、何も情報がないので、完全に未知の分野です。それならば、今までのキャリアを活かせる仕事を探そうと思うでしょう?
殆どの方は、ゼロから違う事をするよりも、その方が自分にとって有利になると考えるのです。未知の分野だからそう思うだけで、実際は技術系の方が向いている方もたくさんいます。
先ほど、技術系から営業系への転職はよくあると言いましたが、それはなぜかというと、技術系(エンジニア等)の経験がある方は、実際の現場で培った知識や技術を活かした営業が出来るからです。実際に、技術の現場を知っている人にしか出来ない営業の仕事というのもたくさんあります。
私の経験上、技術系の仕事が合わなければ営業系の仕事に転職する事は十分に可能ですが、ずっと営業系の仕事をしてきた人が、技術系の仕事に転職するという事はあまりありません。
要は、最初に技術系の仕事に就けば、選択肢が2倍になるという事です。だって合わなければ営業系の仕事に転職すればいいんですから。
ただ最初に言ったように、どちらを選んだら正解というわけではありません。自分はこの仕事がしたいんだとか、この業界が向いていると思っているのであれば最初からその道を選べばいいのです。あくまで、どういう業界がいいか分からない人、少しでも技術系の仕事に興味がある人であれば、それは迷わず技術系の仕事にむしろ拘った方がいいと思います。
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