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大手企業は実は存在しない魔法の言葉

マーブルチョコレート

採用側と学生に生じているギャップ

私は仕事で合同企業説明会という採用イベントに参加する機会が多々あります。その際に各ブースで行われている様々な企業の説明会の様子を見ていると、「弊社はジャスダックに上場しています」「弊社の業務内容は上流工程のみです」「弊社はISMSを取得済みです」なんて事を採用担当が自慢げに説明していましたが、殆どの学生は意味が分からずただポカンとした顔で頷いているだけでした。

採用担当の説明の仕方も不親切だとは思いますが、ビジネスの現場では毎日のように飛び交っている言葉でも、それを当たり前のように学生に話しても何も伝わらないのです。そもそも「ジャスダックとは?株式会社とは?」という質問に答えられる学生は殆どいないでしょう。実は社会人と学生の常識や当たり前の基準にはかなり大きなギャップがあるのです。

ちなみにリクナビ・マイナビには企業が何社掲載されているかご存知でしょうか。正解は約35000社です。しかし、35000社全ての求人票に目を通すわけにはいきませんよね。そして毎年リクナビ・マイナビを使って就活を行う学生の数は約56万人ですが、56万人が35000社と的確にマッチングを行う事はまず不可能です。だからエントリーシートなど余計なものが存在するのです。採用側と求職者側との間に齟齬が生じているのは、そもそもお互いの事を理解しないまま就活が行われているからなのです。

リクナビよりもハローワークとOB訪問が効果的

大手企業とは魔法の言葉

日本にはどのくらいの企業が存在しているのでしょうか?正解は約400万社です。これは事業所も含めての数字ですが、そのうち株式会社は約200万社です。そして200万社ある中で従業員数が100人未満の企業は98.7%、従業員が100人以上1000人未満の企業が1.3%です。これで合計が100%になってしまいましたが、おかしいと思いませんか?従業員1000人以上の大手企業はどこに行ってしまったのでしょうか?

大手企業に行くコツはまず中小企業を受ける事

もちろん従業員1000人以上の企業は実数としては1000社くらい存在しています。これは全体200万社のうち約0.05%です。しかしそれは存在していないのと同じで、実は大手企業とは魔法の言葉です。ここをきちんと理解しておかないと就活はうまくいかないでしょう。

大手企業は中小へシフト

1954年から73年までの高度経済成長期は、国民が一生懸命仕事に励む事で経済規模が継続して拡大し、SONY・日立・トヨタなどの名だたる企業が大きく飛躍を遂げていた時代でした。しかし、その大企業の足を引っ張ったのが「年功序列」です。入社後、年齢が上がるごとに自動的にベースアップしていく事で、国民はある程度の人生計画が立てられたのです。この年功序列が未だに存在していると勘違いしている人がいますが、そんなものはありません。

年功序列・終身雇用の崩壊は若者が活躍出来るチャンス

経営者目線で人件費を考えてみましょう。社員1万人の会社で毎年1万円ずつ昇給した場合、次の年は1億円の人件費が増えます。月1億円ですので年間で12億円の人件費を純利益で毎年増やし続けないといけません。12億は売上ではなく純利益です。純利益とは売り上げから全ての経費を除いた金額の事ですが、お菓子メーカーの場合、100円のお菓子の純利益は大体1円~2円くらいです。純利益が3%あれば上出来、5%もあれば超優良企業と言えるでしょう。その中で純利益を12億円ずつ増やしていくのは企業努力だけでなく、時代背景も大きく関わってくるのです。

安定とは企業規模ではなく成長の上にある

それでも高度成長期のうちは時代の勢いもあり年功序列を維持する事が出来たのです。しかし、それがある時ピタリと止まりました。それが1990年のバブル崩壊です。バブル時は東京の土地が異常に値上がりし、東京23区の土地の値段でアメリカ全土が買えたのです。そのくらい不動産の価値が向上すると、お金を持っていなくとも土地を持っていればお金を借りる事が出来たのです。しかし危険を察知した銀行の金融政策により、本来の価値に見合わないものに対しての融資額は減額され、その際に一気に売却された土地の値段は下がり、土地の買い手が付かなくなった事でお金を借りていた企業の多くが倒産したのです。これがバブル崩壊です。

大手企業と中小企業の図

バブル崩壊により多くの企業でリストラが行われました。リストラとは「リストラクチャー=再構築」という意味です。大きくなり過ぎたものを再構築するには切るしかありません。しかしこれはクビではなく、大企業が解体されて職種別に分社化されたのです。三井住友ビルや明治安田生命ビルなど、昔からあるビルには社名が付いている事が多いでしょう?実はこれは元々一本のビルの中身が一社だけで完結していたからです。これが世の中の98.3%を占めている、従業員100人未満の企業の成り立ちです。

大手志向からやりがい重視へ~求人倍率の格差拡大~

大企業が解体されて職種別に分社化された結果、大手企業と言われているのはホールディングス(経営管理)だけです。生産部門では、トヨタや日産などは工場を複数所有しています。もちろん工場の持ち主はトヨタですが、その運営は実は人材会社が行っているのです。期限と生産台数に対して、人の採用・研修・マネジメントまでを人材会社が行っています。開発も人材会社です。各工程に対し、その分野のプロが独立して行っているという事です。販売部門に関しても、トヨタカローラ・ネッツトヨタ・トヨペットにトヨタの資本は1円も入っていません。一応グループではありますが、専門分野に特化し独立したディーラーなのです。

大手企業は今後もどんどん中小にシフトしていきます。だから就活の際に名前や企業規模で選んではいけないのです。大事なのはその企業の存在価値であったり、社会にどのように貢献しているかという事です。それが分かってこそ、入社後のやりがい・好きな事・やりたい事に繋がるのです。
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木山智義のプロフィール

株式会社ハイストリート

 

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程修了
株式会社ハイストリート 代表取締役
東京のIT企業にて年間300人以上の方と面接を行っており、会社を経営しながら、採用コンサルタント、統計アナリストとして活動しております。

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