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幸せや承認欲求は働く事で満たされる

株式会社ハイストリート 幸せや承認欲求は働く事で満たされる

経営者から見た現在の若者の特徴

最近の若者は物欲が無い代わりに承認欲求が強いと言われています。就活の際も殆どの人には、「やりたい事は分かりません。でも世の中の役に立つ仕事がしたいです」という承認欲求があるのではないでしょうか。

人は「認められたい」という欲求を無意識的に持っており、これを「承認欲求」といいます。承認欲求の強い人は、SNSで「いいね」やフォロワーの数が多いほど、自分は認められていると感じる傾向にあります。だから若者はSNSに夢中になってしまうのです。

SNSが無い時代、高度経済成長期の承認欲求とは、「車が欲しい・クーラーが欲しい・カラーテレビが欲しい・出世したい」等、それ自体が働くモチベーションになっていましたが、現在の若者は生まれた時点で生活に必要なものは全て揃っているので、仕事以外で承認欲求を満たそうとしてしまうのです。

若者にとって仕事はあくまで生活の為であって、プライベートやコスパ重視です。これでは簡単に転職してしまうのも当然かもしれません。

働き方改革が若者に与える影響とは

働く事と自由は直結している

「働く事」と「自由になる」というのは一見結び付かないイメージがありますが、実は真逆なのです。就業経験を積む事でスキルや経験を身に付け成長し、転職や起業など「多くの選択肢」を持つ事が出来ます。それが自由になるという事なのです。ノープランで学校や仕事を辞めても暇になるだけで選択肢は増えないでしょう?。自由というのは「時間」ではなく「多くの選択肢」を持つことなのです。

「幸せ」とはモノではなく、「心が満ち足りている状態」の事です。それに必要な要素が「自由・成長・喜び」です。誰もが「自由になりたい」と無意識に思うのは、本能で幸せを求めているからです。

「自由・成長・喜び」の3つは、仕事を通じて得られるものです。実は、人間の本当の承認欲求とは働く事で満たされるのです。

なぜ働くのか?働く意味とその理由

マズローの欲求5段階説

アメリカの心理学者マズローが唱えた「欲求5段階説」というものがあります。これは人間の欲求は5段階で構成されており、下から順番にクリアしていく事で最終的な自己実現(幸せ)に至るという理論です。

勿論あくまで心理学なので全ての人に当てはまる訳ではありませんが、これを理解しておく事でセルフマネジメントの向上や人間の行動原理に納得感が生まれるでしょう。

株式会社ハイストリート マズローの欲求5段階説

欲求を満たすのに必要な動機付けとは

ではこれらの欲求はどのようにして満たされていくのでしょうか。幸せになるために自己実現欲求を満たすにはどのようにすればいいのでしょうか。

株式会社ハイストリート  マズローの欲求5段階説の動機付け

生理的欲求・安全欲求・社会的欲求の3つは、就職する事で得られる「外発的動機付け」で必然的に満たされる欲求です。

「外発的動機付け」とは、評価・金銭・肩書など、外からの報酬で生じる原動力の事です。外部から刺激(要因)を与えるため、慣れてしまったり刺激が弱まると、モチベーションが低下しやすい特徴があります。これは数値化しやすく他社との比較が容易な為、外発的動機付けだけで会社を選んでしまうと、比較的簡単に転職してしまう傾向があります。私の経験上、待遇で会社を選ぶ人は必ず待遇を理由に辞めます。

そして、承認欲求と自己実現欲求の2つは、「内発的動機付け」による、内面から生じる意欲が行動の動機となります。

内発的動機付けとは、仕事を通じて得られる自由・成長・喜び・やりがい・やりたい事・使命感など、外からの報酬以外で人を動かす原動力です。興味関心がなくならない限り意欲的に取り組めますし、他社との比較や周りの影響を受けにくいので、外発的動機付けよりもモチベーションが持続しやすい特徴があります。

本当に世の中の役に立つ仕事とは

重要なのは内発的動機付け

実はより幸せを感じるのは、「外発的動機付け」ではなく「内発的動機付け」なのです。

殆どの人は仕事に自由・成長・喜び・やりがい・やりたい事などを求めると思いますが、それはいつの時代の就活生でも同じなのです。しかし冷静に考えると、働いた経験が無いのに、就活の段階でそれを求めるのはおかしいと思いませんか?。やりがいというのは、その裏に苦労や努力があったからこそやりがいを感じるのです。その結果成長が生まれ、自由や喜びに繋がっていくのです。

そのような矛盾が生じてしまうのは、人は無意識のうちに自己実現欲求(幸せ)を求めているからです。これはお腹が空くのと同じで、感情ではなく本能なのです。人は承認欲求と自己実現欲求を満たす事で幸せを感じるようプログラムされているのです。「内発的動機付け」によって欲求を満たしてあげる事で、幸せを感じる本能にダイレクトに働きかける事が出来るのです。本来ならここが満たされるかどうかを会社選びの基準にしないといけないのです。

就活でやりたい事を優先してはいけない理由

評価・金銭・肩書(外発的動機付け)に拘っていては、本当の幸せを得る事は難しいのです。待遇などは他社や周りとの比較がしやすいので、そこに拘ってしまうとキリがないですし、むしろ劣等感やストレス等に繋がってしまうのです。

人は前向きに働く事で成長し、それが自由や喜びに繋がります。その「内発的動機付け」が結果的に承認欲求や自己実現欲求(幸せ)を満たしてくれるのです。

私が起業した経緯もまさにそれと同じで、外部からの報酬にはあまり拘らずに、自分が得意な事を突き詰めていった結果、その延長線上に「フリーランス」や「起業」という選択肢があったに過ぎません。きっとそれが私の自己実現欲求だったのでしょう。起業当初は休みも無く大変でしたが、辛いどころかとても幸せを感じていました。どんなデメリットがあろうと、内発的なモチベーションのメリットの方が上回るのです。

自分にとって得意な仕事は何なのか、前向きに取り組める仕事は何なのか、企業規模は関係なくこの2つを突き詰めていけば、必ず自分だけの自己実現が見えてきますよ。
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木山智義のプロフィール

株式会社ハイストリート

 

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程修了
株式会社ハイストリート 代表取締役
東京のIT企業にて年間300人以上の方と面接を行っており、会社を経営しながら、採用コンサルタント、統計アナリストとして活動しております。

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