職務経歴書の書き方-職務経歴書は加点法の書類-
職務経歴書添は加点法
以前、履歴書の書き方ー履歴書は減点法の書類ーという記事を書きましたが、今回は職務経歴書の書き方についてです。
まず就活に必要な書類は3つあります。履歴書・職務経歴書(職歴のある方のみ)・添え状の3点です。そしてこの3つの書類にはそれぞれ異なった属性があるので注意しましょう。
履歴書は減点法の書類、職務経歴書は加点法の書類、添え状は送り状としての役割です。
減点法の履歴書は空欄があってはいけません、全て埋めておかないと減点されてしまいます。
そして、加点法の職務経歴書は、求職者の優れた点や企業との接点、そして企業の求める点などを評価し、点数として積み上げていく方式です。
記入項目の指示がある履歴書とは違い、職務経歴書はただの白紙の紙ですので、自由度がとても高く、表現方法によっては自分のキャリアや特性を良く見せる事が出来ます。
職務経歴書のポイント①
履歴書と同じく、こちらもPCで作成しましょう。よほど指定がない限り、履歴書は手書きで作成する必要はりません。
そして、職務経歴書の情報量は、A4用紙2枚程度が基準です。あまりに文字が多いと良くありませんし、A4用紙1枚だと少ない印象を受けます。
職務経歴書のポイント②
職務経歴書に業務内容のみ記載する方が多く見受けられますが、自分が出した結果を、ちゃんと数値化・データ化して書く事が重要です。
職務経歴書のポイント③
職務経歴書は、表現に注意し、順序立てて書かなければなりませんので、文章力が必要です。少し緩い文章は出来るだけ引き締めるようにしましょう。
例:新しい商品を作りました → 新商品を開発
例:社内の備品を使う際の決まりを作りました → 社内備品の利用の制度化
職務経歴書のポイント④
職務経歴書には決まりはほとんどありません。
下記のような事でも、自分がアピール出来ると思った事ならどんどん記載しましょう。
・人から嫌がる仕事を自ら率先して行った
・新人研修・人材育成の経験がある
・社内で表彰された事がある
・エリア内で良い成績を収める事が出来た
・宴会の幹事をやっていた
職務経歴書のポイント⑤
自分の個性を出す事も大事です。自分の性格や、今後の展望なども記載して構いません。
・周りからどんな人だと言われるのか
・自分が5年後、10年後にやりたい事
・自分の長所や短所をどう克服してきたか
・人生観や、自分がどう世の中に貢献出来るか
職務経歴書のポイント⑥
下記のような書き方だと、文字の羅列でまとまりがなく、アピールポイントが分かりません。
採用担当の方は1日に大量の書類に目を通します。余白のバランスが悪い文章は読みにくいので、後回しにされてしまいますよ。
文章は項目ごとに分け、スッキリとした分かりやすい文章にしましょう。
添え状は自己アピールを入れてもOK
元々添え状とは、郵便物などを送る際に、その書類の宛先や受取人の方に対して、書類の種類や枚数などの概要を伝え、あいさつ文などを加えた書類の事です。
新卒・中途に拘わらず、書類を送る時は必ずこの添え状(送り状)が必要となります。
添え状のポイント①
履歴書・職務経歴書・添え状の3点の日付は必ず統一しておく事。
添え状のポイント②
全ての書類に言える事ですが、A4サイズ以下に折りたたむ事は厳禁です。
たまに長形3号(A4横三つ折りサイズ)の封筒に、全ての書類を折りたたんで送る方がいますが、送られた方は、あまり印象が良くありません。
必ずクリアファイルに入れて、角2(240✖332)サイズの封筒で送りましょう。
添え状のポイント③
送り状は決して形式だけの書類ではありません。実は添え状の文章に、自己アピールや自分の弱点をカバーする表現を盛り込んでも大丈夫なのです。
弱点をカバーする表現とは、「私は〇〇の経験はございませんが、〇〇において貴社に貢献したいと考えております」などの文章です。
もちろんあくまで添え状ですので、長文は書く事が出来ませんが、実は添え状というのは、あなたのキャッチコピーのようなものなのです。キャッチコピーとは、「あなたの履歴書と職務経歴書の内容を数行で表現した、興味を引いてもらえるもの」と捉えると書きやすいでしょう。キャッチコピーが強ければ、採用担当は優先的にその応募書類に目を通します。
殆どの添え状は形式だけの書類となっており、逆に添え状に自己アピールを書く方というのはとても少ないので、意外とここで他者と差をつける事が出来るのです。
ちなみに、新卒と比べて中途採用に関しては、企業は意外とフレキシブルに対応してくれます。どういう事かというと、新卒はリクナビやマイナビからのエントリーを義務付けていたり、選考のプロセスや期間に制限がありますが、
中途の場合は、いきなり電話やメールをしても対応してくれる企業が数多くあるのです。
せっかくなら様々な企業を受け、多くの選択肢を持っておく事が重要です。転職は決して後ろ向きな事ではありません。むしろ良い人生を歩むための転機でもあり、チャンスなのです。
この記事へのコメントはありません。