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履歴書の書き方-履歴書は減点法の書類-

机と文房具

履歴書はただ経歴を書くものではない

仕事柄、毎日のように履歴書に目を通していますが、やはり履歴書の書き方でその人の性格や、人としてのレベルがある程度分かります。

履歴書の書き方については、色々な専門サイトで解説され尽くしていると思いますので、今回は、履歴書のポイントについて解説していきます。

まず、履歴書は一体何のためにあると思いますか?

履歴書とは、過去から現在の出来事や状況を、ただ記載するものではありません。

履歴書というのは、採用担当に「この人と一度会ってみたい」と思わせるための書類なのです。この「一度」というニュアンスがポイントです。必ずしも企業の求める人材と完全に一致していなかったとしても、採用担当は、優秀な方や興味のある方には必ず会います。

欲しい人材にも拘わらず、応募職種にマッチしてない場合が多く、特に中途の方は、今までどんな経歴であろうと、そこから今後の可能性が広がる事も多々あります。

まず応募書類には3種類あります。履歴書と職務経歴書と添え状です。ちなみにこの3つの書類は、それぞれ属性が異なるという点に注意しましょう。履歴書は減点法の書類、職務経歴書は加点法の書類、添え状は送り状としての役割です。今回は履歴書について解説します。

職務経歴書の書き方はこちら

履歴書に空欄があってはいけない

履歴書は減点法の書類です。どういう事かと言うと、履歴書には全て枠の中に指示があり、答えがある書類なのです。なので、履歴書の欄は全て埋めて当たり前です。空欄は絶対にいけません。

採用担当は1日に大量の履歴書に目を通さなければなりません。空欄が多い履歴書というのは、単純に情報が少ない為、後回しにされてしまいますよ。ちなみに履歴書は指定がない限り、わざわざ手書きで書く必要はありません。

そして資格の欄は、今勉強しているのであれば、まだ持っていなくとも、これから取る予定の資格を書いても大丈夫です。その際には必ず、「〇月の取得に向けて勉強中」と付け加えておきましょう。ただ取得予定があまりにも先の場合、むしろ意欲が無いと判断されますので、出来れば数か月以内に取る事を心がけましょう。

自己PRは数値化出来る情報が大事

自己PRに何を書けばいいのか悩む方がとても多いように思えます。そんなの学生時代にやった事を書けばいいのですが、誰かから表彰されたとか何かの大会で優勝したレベルの事を書く必要はありません。

もちろん部活やスポーツでの表彰経験がある方はそれを書くだけで評価に繋がりますが、それをちゃんと書けるような人は1割程度でしょう。

面接官に好印象な自己PRとは、出来るだけ数値化・定量化しやすい情報を書く事です。

「私は頑張って英語を勉強しています」よりも、「私はTOEICで800点取りました」の方が分かりやすいし評価がしやすいでしょう?

下記のような事例を参考にしてみてください。


×悪い例
貴社のHPを拝見し、~を魅力的に感じ、応募致しました。

この内容ですと、プラスにもマイナスにもなりません。HPを褒めても意味がありません。

企業は、「この人はうちでどういうパフォーマンスをしてくれる人なのか」という事を知りたいのです。


×悪い例
私はどんな事にも一切妥協する事なく全力で取り組みます。そして頂いたチャンスは必ずものにする自信があります。

書いてある事は大変立派ですしとてもいい事だと思いますが、実際のキャリアとの乖離があった場合、むしろ相手に不信感を持たれてしまいます。


①最も多い例
貴社の事業内容とポリシーを拝見し、私が大学時代に培った~の経験が活かせると思い応募致しました。
そして私は将来エンジニアになるために~の勉強をしております。

可もなく不可もなくといった感じでしょうか。


②良い例
大学在学中に~個の資格を取得すると決め、教科書を~冊同時に進めています。先日行われた~資格試験では~点で合格し、~個目の~資格試験に向けて1日最低~ページ~時間の勉強しています。


どうでしょうか、①も悪くありませんが、②の内容は~の部分に数字が入りますよね。

「私は一生懸命頑張ります」よりも、数字(パラメータ)が入れて数値化する事により評価がしやすくなるのです。

実は学歴も数値化しやすい情報なのです。偏差値は数値化出来るでしょう。

見た目の美しさやコミュニケーション力というのは数値化出来ません。数値化出来ないものは議論にならないのです。

ただのアルバイトの場合 ⇒ 1日の売上が地域で1番になりました

趣味がTwitter ⇒ フォロワーが5000人を越えました

趣味が映画鑑賞 ⇒ 1年間に100本の映画を見ました

ただの趣味でやっている事でも、探せば必ず数値化出来る情報があるはずです。

以上の事を踏まえて、履歴書は必ず全て埋めるようにしましょう。

そうすれば、万が一求める人材と異なっていたとしても、採用担当から連絡が来るはずです。

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木山智義のプロフィール

株式会社ハイストリート

 

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程修了
株式会社ハイストリート 代表取締役
東京のIT企業にて年間300人以上の方と面接を行っており、会社を経営しながら、採用コンサルタント、統計アナリストとして活動しております。

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