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思い込みの力が全てを凌駕する認知革命とは

キリスト

成功の秘訣は行動力を身に付ける事

本当に頭の良い人とはポジティブで自分の可能性を積極的に広げていく人の事です。そして本当に頭の悪い人とはネガティブで自分の可能性を自分で狭めるような人です。決して学歴や勉強の良し悪しではないのです。実際に学校で学んだ事が社会で役立つ事は殆どないのに、「高学歴の方が成功しやすい」と言われるのは何故でしょうか。今回はその矛盾を紐解いていきたいと思います。

歴史書・ビジネス書・自己啓発書・そして恋愛ハウツー本等、分野は違えど異口同音に一致している成功の秘訣があります。それは、結局のところ一番重要なのは「行動力」だという事です。行動力を身に付ける事が成功の全てであり、逆に言えばいくら知識を身に付けても行動に移さなければ意味が無いという事です。しかし、残念ながらいくらその重要度が分かったところで行動力は身に付かないのです。

「成功するために重要なのは行動力です。皆さんとにかく行動して下さい。」もし自己啓発セミナーでこんな事を言われても、ただ分かった気になるだけで「糠に釘」です。やれと言われてやる気になる人はいません。実は行動力というのは理屈ではなく、「根拠の無い自信」から生まれるものなのです。

根拠の無い自信とは

私は人生で一番重要なのは「根拠の無い自信」だと思っています。そこから「行動力」が生まれ、結果的に人よりも多く打席に立てるからです。だからポジティブな人はそれだけで成功しやすいのです。実は「根拠の無い自信」の1番分かりやすい例が「学歴」なのです。

就活で学歴より大事な事とは

今時スマホで検索すれば分かる事をいちいち覚えてエリートのわけがないのです。しかし不思議な事に高学歴の人は自分はエリートだと思って(勘違いして)いるのです。その自己肯定感を含めた「根拠の無い自信」が行動力を生み出し、そこにプラスの慣性が働くのです。だから成功している人ほど成功しやすいのです。だから自分の事を卑下している人(ネガティブな人)ほど成功しにくいのです。

一応私は国立大学を出ていますが、勉強は出来ないし大学でやった事なんてもう覚えていません(笑)。根拠の無い自信とは、能力の有無ではなくただの「思い込み」なのです。実はこの世は「思い込み」が全てを支配しており、思い込みの力が人類の繁栄に最も寄与していると言っているのが、世界的に有名な歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリなのです。

ネガティブな人が成功出来ない本当の理由

全ての革命を凌駕する認知革命

世界的ベストセラーになったハラリ著「サピエンス全史」をあえて一言で要約すると、ハラリ教授は「人類(ホモサピエンス)が繁栄出来た要因は、農耕革命や産業革命よりも認知革命のおかげだ」と言っているのです。ではこの認知革命とは一体何なのでしょうか。

実は有史以前から、私たち現人類のホモサピエンスよりも力が強くて頭の良い知的生物は他にも多く存在していたのです。代表的なのがネアンデルタール人です。ネアンデルタール人は素早さも力も文明も上回っており、実はホモサピエンスは全局面で勝ち目が無かったのです。にもかかわらず生き残れた要因は、唯一ホモサピエンスの脳内にだけ「認知革命」が起きたからです。

この「認知革命」を私なりに解釈すると、「思い込みの力(虚構)」です。ホモサピエンスは虚構という概念を持つ事で繁栄する事が出来たのです。例えば「この村には神様がいて自分達を不思議な力で守ってくれている」、「あの森には悪魔が住んでいて団結して倒す必要がある」、「神様を怒らせると地震や洪水が起こる」など、要は嘘を信じる事が出来るようになった結果、より広い地域で意識を共有しコミュニティを拡大する事が出来たのです。

実は人間の脳は未知の物に対してより恐怖を感じるようプログラムされており、誰も見た事が無い神様の存在は心の拠り所でもありそれ以上に恐怖の対象でもあった訳です。だから今でもどんな未開の地でも必ず宗教のコミュニティが存在するのです。逆に実際に見たものしか信じない集団の場合、腕力の強そうな人がリーダーとなりますが、普通の人より少し強い程度では動員数(信者)にも限界があるのです。近所のケンカ自慢とキリストを比べるようなものです。

虚構の力で指数関数的に数を増やした結果、ホモサピエンスはそのスケールメリットでネアンデルタール人を駆逐する事が出来たのです。要はただの数の暴力です。「非力な人類が生き残れたのは頭が良かったから」というのは現在ではほぼ全否定されており、結局は優秀さではなく、ただの「思い込みから来る行動力」が全てなのです。

自分は無宗教だから関係無いと思う人もいるでしょう。しかし、この法則に例外はありません。いくら無宗教でも毎日お金を使って生活しているでしょう?結局はお金や社会という概念も認知革命が生み出した虚構に過ぎないのです。お金はただの紙切れであって価値もないし何の役にも立ちません。ただその紙切れに1万円の価値があると思い込んでいるだけなのです。その紙切れ(虚構)を貰う為に日々働き生かされているに過ぎないのです。

人はなぜ働くのか?働く意味とその理由

認知革命とは、思い込み(虚構)の力で人を動かす原動力となったものであり、現代に1番役立つ虚構が「根拠の無い自信」だと私は考えています。「思い込みが全てを支配し、行動力が全てを凌駕する。」この法則はホモサピエンスの時代と同じように現代にも通じ、そしてこれからも虚構に生かされるというこの世界のルールなのかもしれません。
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木山智義のプロフィール

株式会社ハイストリート

 

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程修了
株式会社ハイストリート 代表取締役
東京のIT企業にて年間300人以上の方と面接を行っており、会社を経営しながら、採用コンサルタント、統計アナリストとして活動しております。

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