お金を稼ぐ人こそ世の中に貢献している

稼ぐ事に対する疑問

「最近の若者は昔に比べて欲が無い」「野心家が少ない」「貪欲に稼ぎたいと思っている人間が少ない」そんな声が世間ではありますが、実際は果たしてそうでしょうか？

「今の若者はあまりお金を使わない」とも言いますが、それは単に家や車を買う人が減ったというだけで、ネットの普及によって人の趣味も細分化されており、より多方面にお金を使うようになっただけなのです。

ただ、「稼ぐ」という事に対して疑問を持っている若者は確かに多いような気がします。

就活の際、待遇面には当然拘ると思いますが、「将来どのくらい稼ぎたいのか」という事に関してはあまりピンと来ない方は多いのではないでしょうか。

おそらく、士農工商の名残として、「お金を稼ぐという行為は卑しい事だ」という考えが未だにあるからだと思います。

しかしそれは、当時の幕府の情報操作により植え付けられた価値観です。本当は、お金を稼ぐ事は全く悪い事ではありません。

当時の徳川幕府としては、出来るだけ長く安定した政権を築きたいと考えました。その答えが、「出来るだけ民衆にはお金を持たせない」という政策だったのです。幕府以外にお金を持たせなければ、大名や民衆が武器を買い暴動を起こす事も出来ません。適度に貧乏な状態で民衆を統治する事で、徳川幕府は長く栄える事が出来たのです。

その際に発令したのが、「士農工商」という身分制度です。

稼ぐ事は卑しい事だ、という印象を与えるために、大金を稼ぐ商人は一番低い身分に追いやられました。そして、武士にはプライドを与え、質素倹約こそが美徳であり、人として一番尊い身分だという価値観を植え付けたのです。

その価値観が、時を経て時代が変わっても、まだ現代に受け継がれているのです。

確かに幕府は安定し、長続きしたかもしれませんが、飢饉の際には多くの餓死者を出し、殆どの子供は里子に出され、美徳や安定の裏では救われない人達が数多くいたのです。

果たして、そんな国が本当に豊かと言えるでしょうか？

稼ぐ人間は世の中に貢献している

「稼ぐ」という事は全く悪い事ではありません。むしろ稼ぐ人こそ立派な人間なのです。例えば、年収300万円の人と、年収5000万円の人とではどちらが立派だと思いますか？

こういう質問をすると、殆どの方は年収5000万円の人、と回答します。そして殆どの方の理由が「たくさん買い物をして世の中に貢献しているから」と回答しますが、確かにそれも大事です。

しかし、たくさん稼ぐ人が立派なのは、それだけたくさんの税金を納めているからなのです。

日本は累進課税ですので、スポーツ選手のように、年間2億円の大金を稼ぐような方は、そのうちの約6割の、1億2000万円もの税金を納めているのです。

税金なんて払いたくない、という気持ちも分からなくはありませんが、世の中に貢献するという事は、結局は税金をたくさん払う事なのです。「私は世の中に貢献しています」と口で言うだけなら誰にでも出来る事です。しかし、計れないものは議論にならないのです。お金であれば、世の中にいくら貢献したかが計れるでしょう。

稼ぐ事が出来る人間は、自分も豊かになり、国も豊かにする事が出来るのです。ハッキリ言いますが、貧乏人なんて何の役にも立たないのです。

貧乏が幸せなはずがありません。幸せはお金でしか手に入らないのです。

お金の事で成功する人というのは、常に自分が成功する事を考え、豊かな事で思考が満たされています。逆にお金に対して否定的な感情を持っている人は、お金を稼ぐ事は出来ません。

お金を稼ぐ事が卑しいと思っている人や、貧乏で満足しているような人は、「自分にはお金は必要ない」と言っているのと同じです。その結果、殆どの方はお金を稼げていないのです。

大事なのは、お金に対して肯定的な感情を持つ事と、裕福な状態に意識を集中させる事です。そして、その状態になるにはどのくらいのお金が必要で、達成する為にはどのくらいのキャリアが必要か、きちんと数値化出来る形で把握しておく事です。それが出来れば、もう殆ど目標は達成されたも同然です。

その際に、「どうやって実現させるのか」「自分にそんな才能があるのか」「自分には無理なんじゃないか」そんな事を考える必要はありません。その否定的な感情が富を遠ざけてしまいますよ。何度も言いますが、成功する人というのは、お金に対して肯定的で豊かな感情を持っている人なのです。その為に勉強し経験を積み、リテラシーを得ていく事が重要なのです。

どうしたら成功出来るか、という事を考えるのではなく、まずは理想で構わないので、自分が成功している場面を明確に想像してください。そこに根拠は要りません。それが出来たら、その為に必要な事をしていけばいいのです。目標が無い状態での成功はあり得ません。お金に対する否定的な感情を捨てましょう。常に豊かさについて考えて下さい。自分が豊かになる事で、周りも豊かになるのです。