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就活における大手と中小の対策の違い

握手をする人

会社を選ぶ基準は規模ではない

以前こちらのサイトにて、行きたい会社が大手であれ中小であれ、いきなり大手を受けるのではなく、まずは中小企業を受ける事で、就活のポイントを掴み、面接に慣れておく事が大切、という記事を書きました。

第一志望の会社に行く方法はこちら

なぜ大手と中小で見ているポイントの違いを知っておく必要があるかと言うと、実際に、大手企業に就職する人は就活生全体の約10%だからです。

殆どの方は、中小企業もしくはベンチャーに就職するので、どのみち就活で中小企業を受けない人というのは殆どいないのです。と言っても、中小企業だからと言って心配する事はありません。

「会社の規模=働きやすくて待遇のいい会社」という事ではないのです。

もし本当にそれが真実なら、大手企業の離職率はゼロ%という事になりますが、そんな事はありません。私が新卒で入った会社は、日本でもTOP10に入るほどの大企業でしたが、同期はもう殆ど辞めています。

近年は、多くのITベンチャーの登場により、中小企業のイメージも、実際の待遇もかなり変わってきていますし、スピード感を持って成長したい方は、大手より中小企業をお勧めします。

私は仕事上、年間何百人という方と名刺交換をしますが、中小企業(未上場)にも拘わらず、社風も待遇もビジョンも育成システムも本当に素晴らしい会社というのは意外に多いのです。

昔は、「何でこんなに優良企業なのに中小なの?」と思う事もありましたが、自社資本のみで経営を行う会社は、上場なんてする必要がありませんし、事業によっては、そもそも規模を拡大する必要もありません。要は、ただの「適正規模」という事です。

大手は志望動機よりも質を見ている

大手に行く方は全体の約10%ですが、どちらにしろ就活では、殆どの方が大手も中小も両方受けると思います。

大手と中小での見られるポイントを把握しておく事で、その会社に合った対策が立てられると思います。

まず、大手企業は何よりもその人の質を見ています。とてもシンプルな事ですが、これは何よりも重要なのです。そして、中小企業は志望動機を重点的に見ているのです。

大手は、志望動機に関してはそこまで重要視していません。殆どの方は似たような志望動機を書くからです。というのも、実は大手ほど志望動機は難しいのです。

「私は御社で〇〇の業務に携わりたいと思い。。。」と書いても、「それって競合他社でも出来るよね?」なんて言われても仕方ありません。

セブンイレブンとミニストップとファミリーマートとローソンの違いが分かりますか?

ドコモとAUとソフトバンクとSIMの違いを明確に把握していますか?

三菱東京UFJと三井住友銀行とみずほ銀行の違いを説明出来ますか?

これらを明確に説明できる方は少なく、どんな志望動機も、その会社だけに当てはめるのは難しいのです。その結果、どうしても志望動機はざっくりとした内容になってしまうのです。

なので大手は、純粋にその人の質を見て判断します。もちろんそれは学歴だけでなく、話し方や人としてのレベルという事です。

しかし、中小企業は志望動機もちゃんと重要視しています。世の中の企業は約400万社。そのうち大手が0.3%、残りの99.7%が中小企業です。「数ある会社の中で、なぜうちの会社を受けたのか」というのは、中小企業にとって重要なポイントなのです。当たり前の話ですが、間違ってもどの会社でも使えそうな汎用的な内容ではいけませんよ。

そして、なぜ中小企業が志望動機に拘るかと言うと、最終的には、「ちゃんと育てられるかどうか」を見ているからです。

なぜかというと、大手は質で選びます。極端な話、優秀であればどんな人材であれ、その方に合うポジションが大手には必ずあります。中小の場合、規模が小さい分、ポジションの数も少ないので、もともとレベルの高い人材というのは大手に就職してしまう傾向があるのです。と言っても、そのレベルは就活をしている時点での話ですが。

中小企業は、これからちゃんと人を育てていく事を念頭に採用をしています。それは、中小企業の方が規模が小さい分、人が辞めた時のダメージが大きいからです。そうならないために、中小企業ほど、なぜうちの会社なのか、うちで何がしたいのか、これからもうちでずっと働き続ける理由は何なのか、という事を重点的に見ているのです。

株式会社ハイストリートの採用情報

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木山智義のプロフィール

株式会社ハイストリート

 

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程修了
株式会社ハイストリート 代表取締役
東京のIT企業にて年間300人以上の方と面接を行っており、会社を経営しながら、採用コンサルタント、統計アナリストとして活動しております。

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