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コロナによる採用の変化とインターンの選び方

クマのぬいぐるみ

なぜ今インターンが重要なのか

今までは殆どの企業が同じ時期に一括採用を行う【メンバーシップ型雇用】でしたが、それでは本当に優秀な人材が外資系に流れてしまい、国際競争力に遅れが生じてしまうデメリットがありました。どの企業も同じ時期に選考を行うと、どうしても「重複内定」が生じるからです。詳しくはこちらの記事

インターンの需要が増加している理由は、実際に仕事を体験する事でお互いの理解を深めると同時に、「通年採用」が可能となり選考時期が被らなくなるからです。という事は1年生であろうといつでも内定が出せるのです。もちろん早い段階で内定が出ようと、その後もインターンにはどんどん参加して構いません。実は内定承諾書に法的拘束力はありません。

実はコロナの影響により、企業は従来通りの採用活動が出来なくなったため、ここ近年インターンシップの重要度が一気に加速したのです。

通年採用の解禁によるチャンス~組織から個の時代へ~

見える仕事と見えない仕事

インターンシップとは、就業体験を通じて仕事や社会への理解を深める制度の事です。アルバイトとの違いは、現場のリアルを知る事が出来ると同時に、「見えない仕事」を体験出来る事です。

「見える仕事」とは、サービス業・接客・販売などの街を歩けば見える仕事の事です。「見えない仕事」とは、経営・企画・開発・生産・営業・管理・流通など、裏で貢献している仕事の事です。

接客などの見える仕事であれば、アルバイト経験から自分の適性をある程度示唆する事が出来ます。しかし、金融・建設・運輸・IT・商社・エネルギー等の見えない仕事」は、普段アルバイトを雇わないため、経験してみない事には適性基準が分からないのです。プログラミングのバイトやエネルギー関連のバイトなんて聞いた事がないでしょう。

業界によって離職率に差がある理由

インターンで参加すべきは見えない仕事

コロナの影響で倒産した業界TOP3は、【1位飲食・2位旅行関係・3位アパレル】です。実はこれらの主な倒産理由の共通点は、「固定比率の高さ」なのです。この店舗型の商売というのは、人件費・家賃・光熱費・材料費等の固定費用が売上げに関係なく発生するからです。だからアパレルは赤字でもゾゾタウンやアマゾンは絶好調なのです。

実は今は「見える仕事」というのは大ピンチなのです。だからこそ「金融・建設・運輸・IT・製造・商社・エネルギー」などの普段アルバイトを雇わないような、「見えない仕事」のインターンに参加した方がいいのです。言い方を変えれば、「今まで興味がなかった業界」の事です。

見えない仕事こそ価値がある理由

私は色んな人から起業の相談を受けますが、店舗が必要なビジネスはスタートアップではまずお勧めしません。もし何かを売る商売をしたいのなら、①まずはECサイト(ネット販売)で十分です。②人なんて雇わずにまずは自分1人で仕入れから販売まで全部回して、③ある程度売上が立つようになったら規模を拡大して、④それでも手が回らなくなったら人を雇って、⑤収入が安定するようになったら変動率を計算して店舗を構えるどうか検討して、⑥上手くいったら最後に法人化する。そのくらいプロセスを踏まないと、いきなり法人化して店なんか出しても自爆するだけです。

不謹慎かもしれませんが、ビジネスにおいて圧倒的に価値があるのは「見える仕事」ではなく「見えない仕事」なのです。その理由は、もし起業してダメだったとしても、先程の①~⑥のプロセスを経験していれば、何度でも再チャレンジが可能だからです。この①~⑥の仕組み作りに関わるプロセスが「本当の見えない仕事」なのです。

システムや仕組みというのは、アプリの様に一度作れば後は24時間365日自動で作動してくれますし、同時に何人も対応する事が出来ます。この時の生産力は働いた時間とは比例しないので、生産力にレバレッジがかかるのです。それ対し、接客業のような「見える仕事」というのは、殆どの作業を人力で行うため、これでは生産力にレバレッジがかからないのです。

本当に世の中の役に立つ仕事とはシステムに関わる仕事

インターンはどのタイミングでも参加OK

インターンは学年・既卒問わず参加出来るので、出来るだけ早い段階で参加する事をお勧めします。むしろ大学3年生向けのインターンは採用と直結しているので、エントリーの時点で既に選考が始まっており、そこでどんどん落とされてしまうのです。

何度も言いますが、もう1年生だろうと学年問わず内定が出る時代になっているのです。ちなみに2020年はコロナの影響で殆ど採用活動が出来なかった為、実は大手企業はインターンの参加者に絞って多くの内定を出していたのです。おそらくこの傾向は暫く続くと思われます。

インターンに関する注目記事はこちら

アルバイトよりも有償インターン?

バイトするくらいなら先にインターンを経験しておくべきだと思います。残念ながら「働くモチベーション」というのは、学校やバイトでは学べないからです。もう今は「学歴よりも何が出来るか」で合否が決まる時代になっているのです。「働くモチベーション」があれば、卒業までの目標や将来のイメージが明確になるので、有意義な時間を過ごす事が出来るからです。

今では有償のインターンも沢山ありますが、これは企業規模とは関係ありません。実は金融業界や保険業界などは社内に個人情報が山のようにあるので、情報セキュリティの都合上、部外者を中に入れるわけにはいかないのです。しかし、有償インターンにする事で、お互いに雇用契約を結び、「パート社員」という扱いに出来るのです。要は「社員なんだから社内に居ても問題ない」という事です。(ただバイト代が出るかどうかを参加基準にしてはいけませんよ)
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木山智義のプロフィール

株式会社ハイストリート

 

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程修了
株式会社ハイストリート 代表取締役
東京のIT企業にて年間300人以上の方と面接を行っており、会社を経営しながら、採用コンサルタント、統計アナリストとして活動しております。

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