学生時代に必ずやっておくべき事とは
人脈は才能の一つ
「やりたい事が見つかりません」「やりたい事が分かりません」、そういう質問をよく受けますが、就活で重要なのはやりたい事ではなく、得意な事を活かせる仕事に就く事です。得意な事を活かせば結果も出ますし、結果的にそれが「本当にやりたい事」に繋がるのです。成功している人というのは得意な事を仕事にしている人です。やりたい事をしているから成功している訳ではありません。
それに対し、「私には得意な事がありません」と言う人がいます。得意な事と言っても、何かの優勝経験の様な全国レベルの話ではなく、最初は自分が得意だと思っている事で大丈夫です。そこに根拠が無くとも、ポジティブに取り組めるかどうかが重要なのです。そうすれば結果的にプラスの慣性が働きます。
ただそれでも、「得意だと思う事も何もありません」と言う人もいます。学生時代ただ遊んでいてバイトに夢中だった人、文系だからという理由で可能性を狭めてしまう人、特に目標も無く生きている人などです。私もそうでしたが、それまでの生活と就職活動に何の連続性も無いので、就職するイメージが全く沸かないのです。
しかし、それでも大丈夫です。そういう場合は「自分が持っているもの」を活かす事です。まずは仲の良い友人や、親身に話を聞いてくれる人から就職のアドバイスを貰う事です。なんなら紹介してもらっても構いません。就活は個人プレイだと勘違いしている人がいますが、何から何まで自分でやる必要はありません。ピンチな時に一番役に立つのが「人脈」なのです。知り合いの紹介やコネ入社であろうと、それは立派な特技・才能なのです。なぜかというと、「人脈」というのはその人の人間力(総合的な力)を表しているからです。
学生時代は人脈を広げておく事
「学生時代にやっておいた方がいい事はありますか?」このような質問をよく受けます。大抵の人事の方は、「今のうちに遊んでおいた方がいいよ」という回答が多いでしょう。私もこの回答には大方賛成ですが、学生時代にやっておいて本当に役に立つのは、出来るだけ人脈を広げておく事なのです。
それは、人脈が多ければ有力な情報や様々なチャンスを貰える可能性が断然高まるからです。そして、人間力は知識というよりも、人との出会いや経験によって得られるものなのです。
これは社会人になってからでは遅いという意味ではありません。ただ社会人になるとどうしてもビジネスライクな関係になりがちなのです。私が結婚式を挙げた時に、親戚を除いた私の友人が約40名来てくれたのですが、そのうちの35人が大学時代の友人でした。もし大学に行っていなかった場合、私の参列者は5人だったのです。人間力を正確に数値化する事は出来ませんが、唯一その時は自分の人間力が少しだけ見えたような気がしました。
実は転職は人脈さえあれば簡単に決まる事が多いのです。学生時代からの友人であれば、お互いにある程度の信頼関係があるからです。今ではネットでいくらでも求人が見れますが、知らない会社に応募してゼロから信頼関係を構築するよりも、知り合いからの紹介の方が断然決まりやすいのです。
実は人を採用するのに、企業は1人当たり100万~200万円ほどの広告料がかかるのです。それに対し、人からの紹介であればその費用はゼロです。企業としてもその方がありがたいので、採用担当も必ず会ってくれるはずです。
専門家なら別ですが、学校の勉強やカリキュラムが社会で役立つ事は殆どありません。しかし、「その経験を通じて得た人脈」は必ず役に立ちます。
実際に私は学生時代からの友人の紹介で転職し、大学の友人と起業し、更に大学の同級生と結婚し、学生時代からの友人と事業提携もしています。学生時代は特に意識はしていませんでしたが、あの時の繋がりが全て今に生きていると実感しています。
「人見知りなので人脈作りは苦手です」という人にはリゾートバイトがお勧めです。私は実際にスキー場のホテルで住み込みで働いていましたが、集団生活で協調性やマナーも自然と身に付きますし、コミュニケーション力や礼儀作法も身に付きます。しかもリゾートバイトは若い人ばかりなので、もう信じられないくらい友達が増えます。仕事自体は楽ではありませんが、1ヵ月もあれば100人程友達が増えますよ。
人として力強く生きていくためには、色々な事をプラスに転換する力が必要です。そして時には自分の力だけでなく、周りの協力を得る事も重要です。その際に必要な信頼であったり、愛嬌であったり、ポジティブな図々しさなども含めて、その人が持っている「人間力」であると考えています。
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