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内定を貰った時・内定辞退の時に必ずやるべき事とは

ノートとペン

内定承諾の誓約書に法的拘束力はない

企業から内定を貰った際に、内定承諾に関する「誓約書」を企業に提出すると思います。この誓約書というのは、「これを提出したら絶対にウチに入社して下さいね。もう他の企業の選考は受けられませんよ」という内容ですが、実はこの誓約書に法的拘束力はありません。

採用の仕事をしている私の立場から言うのもおかしな話ですが、誓約書を提出した後であろうと、気になる企業がある場合は積極的にどんどん受けましょう。就活の最終的な理想は、いくつかの企業から内定を貰い、その中から自分が行きたい企業を選ぶ事なのです。多くの選択肢があって初めて人は「自由」になれるのです。

内定を辞退する時はきちんと電話でその旨を伝えましょう。もし伝えにくい場合はメールでも構いません。もちろん人事の方に呼び出しをくらったとしても行く必要はありません。私もたまに内定辞退の連絡を受ける時がありますが、仕方ないと思って割り切っています。私の経験上、いくらそこで説得したところで焼け石に水です。

就活で失敗する人の特徴として、企業選びが慎重になり過ぎて受ける企業が極端に少ない人がよくいますが、最低でも30以上は受けましょう。あと、勝手に学歴フィルターをかけてしまい、最初から業種や企業規模が限定的になってしまう人も良くありません。

就活で失敗する人の特徴はこちら

就活で無駄になる事など何一つありません。大手企業に行きたければ先に中小企業を受けて経験を積む事が重要ですし、説明会や面接等の経験を積めば積むほど自分の方向性が見えてくるのが就活です。

就活や転職で成功する人の特徴はこちら

内定を辞退するタイミングは他の企業から内定を貰ってから

企業から内定を貰った後でも就活は続けて問題ありません。そして内定を辞退する事にも何の問題もありません。しかし、誓約書を提出した企業の内定を辞退する際は、必ず他の企業から内定を貰ってからにしましょう。その理由は3つあります。

■理由①:内定を辞退し、卒業まで決まらなかった場合、面接で余計に苦労するから。

よくあるのが、大学4年の時に内定を貰っていたのに、その後の内定者懇親会や入社前研修などを通じてその企業が嫌になり、内定を辞退して就活を再開するというパターンです。内定辞退の時期にもよりますが、もしそのまま卒業してしまった場合、かなりのリスクを伴います。

そういう方に対して私が面接の時に、「その企業はなぜ辞退したんですか?その仕事が合わないのに、ウチの仕事なら出来るのはどうしてですか?」という問いに対して、きちんと納得出来る説明が出来る人はとても少ないのです。

「〇〇よりもITの仕事がしたいと思ったからです。」
「ではその為に何か具体的なITの勉強はしていますか?」となってしまいます。

「その会社の雰囲気が自分に合わなかったので。。。」
「それだとウチの雰囲気にも合わないかもしれませんよ。」となってしまいます。

要は余計に就活のハードルが上がってしまうのです。企業としては、「この子に内定を出しても、すぐに辞めるんじゃないか?」というバイアスがかかっているからです。

入社前研修などでその企業の嫌な部分が見えてしまったかもしれませんが、そんな数日でその会社の全ては分かりません。よほど酷い仕打ちをされたなら別ですが、自分に合うかどうかは入社してみないと何も分からないのです。もし入社前研修でその企業の全てが分かるのなら、どの企業も離職率はゼロになるはずです。

理由②:就職浪人や第二新卒になると、単純に採用枠が少ないから。

よくネットでは、「就職浪人はじっくりと企業研究をする事が出来る」「第二新卒は時間がある分、自分を鍛える事が出来る」「就職浪人してもそこまでデメリットはない」という情報がありますが、それは大ウソです。

なぜそういう情報があるかというと、第二新卒や就職浪人の方を自社の転職サイトに誘導する為です。まず先に安心感を植え付けておかないと、転職・就職サイトに登録してもらえないでしょう?

やはり第二新卒枠を設けている企業は一部ですし、新卒採用に比べて大幅に採用の枠が限られてしまいます。そして、企業にとって優先すべきは当然自社の新卒者ですので、自社の新人研修が終わってから第二新卒を採る企業が多いのです。という事は、随時募集しているわけでもなく、入社出来る時期も限定的なのです。

なので、内定辞退が時期的に難しいようならその企業に新卒で入社しておいた方がいいという事です。よほどやりたい仕事やキャリアビジョンが明確にあるのなら別ですが、そこで2~3年経験を積んでからでも転職は全然遅くはありません。

というのも、新卒のメリットは最初の新人研修にあるからです。どの企業も学部や理系文系にはそれほどこだわらないでしょう?それは、日本の企業は新人を一から育てて一人前にする為の研修制度がとても充実しているからです。私もそうでしたが、最初の数か月間はみっちり新人研修を受けます。会社からお金を貰ってビジネスマナーや技術研修が受けられるというのは、実はものすごくメリットのある事なのです。むしろ人生でその時期を逃したら、ゼロから育成してもらえるチャンスは無いと思った方がいいくらいです。

知識・経験ゼロの人が、中途採用で一から研修してもらおうなんてのはまず無理です。そもそも中途採用の枠というのは経験者に即戦力で働いて欲しいから存在するのです。中にはウチの会社の様に、中途も一から育てるという会社もありますが本当にごく僅かです。

理由③:内定辞退したかどうかは企業にはバレないから

実際に内定をいくつ持っているのか、内定辞退をした経験があるのかどうか、という事実は、本人から言わない限り企業は確認しようがありません。あまりに早い時期に内定を貰った場合、就活を続ける事でいくつもの内定をキープする事も出来るのです。

ただ注意して欲しいのが、年末や年明けになって「まだひとつも内定は貰っていません」というウソをつくと、「なんで決まらないんだろう?この子はどこか問題があるのかな?」と面接官は逆に警戒してしまうケースがあります。なのでいくらバレないからと言って、極端なウソは裏目に出てしまいますよ。

内定辞退というのは、時期やタイミングがかなり重要になってきます。今後の事もあるので、1人で決めかねる場合は、ハローワークやキャリアセンターの方と相談して決めるようにしましょう。
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木山智義のプロフィール

株式会社ハイストリート

 

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程修了
株式会社ハイストリート 代表取締役
東京のIT企業にて年間300人以上の方と面接を行っており、会社を経営しながら、採用コンサルタント、統計アナリストとして活動しております。

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