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志望動機や動機付けに必要な3つの要素

ロンドンタワー

体操の宮川紗江選手の暴力問題

女子体操選手の世界選手権日本代表で、2016年リオオリンピック代表の宮川紗江選手が、コーチから受けた暴力問題について、「私はパワハラを受けた覚えはありません。」ときっぱりと否定していたにも関わらず、実際は何度も平手打ちをされていた動画が流出し、社会問題になりました。

確かに暴力や組織の構造に問題はあるとは思います。しかし、宮川選手はそれでもコーチの処分軽減を求めており、私は彼女の体操に対するひたむきな姿勢に、並々ならぬ強い意志を感じてしまいました。彼女の強い意志の根底にあるのは「動機」です。宮川選手があそこまで強くなれるのは、「オリンピックに行きたい」という動機付けがしっかりとされているからです。

「動機」とは、人が意志を決めたり、行動を起こしたりする直接の原因の事です。よく就活で「志望動機」という言葉を使いますが、きちんとした「動機」がある人というのは、どんなに大変な事があっても、多少の事ではへこたれないのです。ゆとり世代だからダメだとか、短絡的に今の若い人達全般がやる気がないのではなく、ただ動機付けがされてないだけなのではと最近は思います。

ゆとり世代の就活は親を説得する力が必要

待遇は志望動機ではなくただのきっかけに過ぎない

これは新卒も中途も両方言える事ですが、これだけネットが普及しても企業研究が出来ない人が本当に多いのです。大抵の人は、合同企業説明会で各ブースの話を聞いただけで企業研究をした気になってしまうのです。その情報で志望動機を書いても相手に何も響かないですし、何よりも自分に対する動機付けにもならないのです。何の動機付けもされてないので、少し嫌な事があったりするとすぐに辞めてしまうのです。

給与・社風・福利厚生・勤務地・休暇制度・研修制度など、待遇面で受ける企業を決める人は大変注意が必要です。待遇というのは受けるきっかけであって動機ではありません。「貴社を志望した理由は給料が良いからです」なんて志望動機に正直に書けないでしょう?待遇面だけを見て志望動機は書けないのです。そして自分への動機付けにもなりません。

例えば、業界セミナー→会社説明会→エントリーシート→1次選考→2次選考といったプロセスの中でも、自然と動機付けはされていくでしょう。しかし、それは優秀な人の場合です。有名大手企業は新卒だけで毎年5万人もの応募が来るのです。大抵の人は何の動機付けもないまま書いたエントリーシートで殆ど落ちてしまうのです。

インターンはどの企業の志望動機にも役立つ

志望動機や動機付けに必要なもの

志望動機に必要なもの、そして自分への動機付けに大切なものは下記の3つが考えられます。
➀社会のニーズ
②業界の価値
③事業選択の正しさ

私は常にこの3つを意識して会社説明会や面談を行うようにしています。私がIT業界の事を求職者の方に伝えるとしたら、

まず2006年に「新会社法」というものが出来ました。これにより資本金ゼロ円で会社を起業する事が出来るようになりました。しかしいくらゼロ円で会社が作れると言っても、会社やお店をやるにも多くの資金が必要でしょう?ただ限りなくゼロ円で起業出来るのがITベンチャーなのです。2006年以降に多くのITベンチャー企業が新設され、ITは日常生活に欠かせないものになりました。21世紀はITの時代と言っても過言ではありません。そして新会社法により、企業は内部統制をしっかりとやらなければなりません。社員の管理や顧客の管理、社内の備品1つ1つにシールや名前を書くのではなく、システムで管理しなければならないのです。そして世の中のシステム全般を管理して便利にしなければなりません。しかし、リーマンショックの影響で、それが一時保留となってしまいました。今まさにその時に出来なかった事をやらなけばならないのです。ただ人が足りないから補充したいのではなく、IT業界で人を増やす事は世の中全体のニーズなのです。

このような感じです。採用の背景や、なぜやらなければならないか、そして社会のニーズも業界の価値もある程度伝わるのではと思います。事業選択の正しさに関しては、その人の個性や向き不向きもあるので、何を選んだら正解という訳ではありません。

私は志望動機は最初は当然無いものだと思っています。世の中の企業の99.7%が中小企業で大手は0.3%に過ぎません。そして、大手に就職する人は全体の1割程度です。企業規模に拘らず、自分の得意な事を活かせる企業を選ぶ事が重要です。得意だからこそその仕事を好きになり、やりたい事に繋がるのです。そして志望動機で大事なのは自分と企業との接点です。それは自分が接点だと思う事で構いません。その接点が分かれば、自分だけの志望動機や自己PRが書けるはずです。
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木山智義のプロフィール

株式会社ハイストリート

 

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程修了
株式会社ハイストリート 代表取締役
東京のIT企業にて年間300人以上の方と面接を行っており、会社を経営しながら、採用コンサルタント、統計アナリストとして活動しております。

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