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志望動機が書けない人必見!動機の育て方

海の上を走る船

正社員求人はこの5年で倍に増加

2018年現在の有効求人倍率は、44年ぶりの高水準と言われています。2012年以降の安倍内閣によるアベノミクスの影響で景気が上向きになった事もあり、求人数が求職者数を上回るようになりました。その結果、求職者は求人票を選べるようになった為、2018年現在では、求職者側にとって有利な「売り手市場」となっているのです。

2018年現在の有効求人倍率は約1.5倍です。これは、1人に対して約1.5個の求人が存在しており、数字だけを見ると、「就活の定員割れ」を意味しています。要は選ばなければ必ずどこかに就職出来ます。

しかし有効求人倍率1.5倍というのは、契約社員やパート社員なども含まれています。これを正社員求人だけに限定すると、有効求人倍率は約1.08倍です。

あまりピンと来ないかもしれませんが、実は正社員求人の有効求人倍率は、2012年頃までは約0.5倍程度だったのです。それが約5年で正社員求人が倍になっているにも関わらず、実は就職出来ずに溢れてしまう人の数は殆ど変わっていないのです。

それは、求人数の増加に対し、求職者側の「働くマインド」が追いついていないからです。

私が面接の際に、「あなたにとって仕事とは何ですか?」という質問をすると、「社会の一員として世の中に貢献するため」、「自分自身を成長させ、豊かな人生を送るため」という返答が99%です。別に悪くはないのですが、殆どの人が就活本で得たマニュアルを語るだけなので、そこには自分の言葉やエピソード、本当の動機というものが何もないのです。

「働くマインド」を向上させるために必要なのは「働く動機」です。きちんとした動機付けがされていないと、少し嫌な事があっただけですぐに仕事が嫌になり早期退職に繋がるのです。

志望動機や動機付けに必要な3つの要素

見える仕事と見えない仕事

世の中の仕事には、「見える仕事」と「見えない仕事」というのがあります。もしあなたが就活で行きたい企業を決める際に、業務内容をよく知っている企業とそうでない企業、どちらがいいですか?当然前者ですよね。不人気業界というのは、大抵は業務内容が見えない仕事なのです。若者に不人気な業界とは、物流・倉庫・建設・福祉・製造などです。

どんなに素晴らしい大手上場企業であろうと、見えない仕事というのは学生や若者にとって全く魅力的ではありません。業務内容やキャリアビジョンが見えないので、動機付けが出来ないからです。

先日お会いした倉庫業界のある企業では、大手で好待遇にも関わらず、見えない仕事というだけで殆ど応募が来ない為、10名採用したいのに9月の時点で内定がゼロだそうです。その企業はホームページも立派で、リクナビやマイナビにも掲載して、大きなイベントで会社説明会までやっていたのですが、見えない仕事にはそれくらい応募が集まらないのです。物流倉庫業界で一番有名なのはアマゾンですが、アマゾンが日本進出したばかりの頃は、アマゾンは本屋さんだと勘違いしている人も多かったのです。

以前交差点などでパイプ椅子に座って交通量調査をしている人がよくいましたが、最近見かけなくなりましたよね。何故だか分かりますか?

今やわざわざお店まで行かなくても、欲しいものはネットでポチれば何でも手に入ります。スーパーの食料品も、ある金額以上購入すれば配達料は無料です。昔は人通りや交通量が多いところに店舗を構えるのが鉄則でしたが、今やもう立地条件でモノが売れる時代ではなくなってきているのです。

どのエリアのどの層がどんな商品を購入しているのか、そのデータを一番知り尽くしているのが物流・倉庫業界なのです。物流や販売拠点をどこに作ってどのように店舗展開をすればいいのか、そのマネジメントやコンサルティングをしているのが物流・倉庫業界のスーツ組の人たちなのです。

見えているのはただ運んでいる人ですが、見えない仕事は企業のコンサルティングと考えれば、物流業界にも興味が湧いてきませんか?それが動機です。きちんとした動機があってこそ、仕事にやりがいや業界価値を感じるのです。入社して大変な事があっても、ちゃんとした動機があればどんな事も乗り越えられるのです。

やりがいのある仕事に必要な事とは

IT業界で働くエンジニアも「見えない仕事」です。エンジニアの世間一般のイメージとしては、プログラミングやネットワークの管理を行う地味な仕事です。しかし、エンジニアは経験を積む事で、システムエンジニアとして企業のコンサルティングを行い、企業の様々な経営課題を解決する立場になるのです。これもIT業界で働く「動機」に繋がれば幸いです。

将来起業独立したい人はエンジニアをお勧めする理由

そしてエンジニアは起業・独立も容易です。腕に自信があって人脈のある人は、フリーランスとして働く事も出来ますし、その方が自由な時間や収入が増えるメリットがあります。もちろんフリーになった方が絶対に得かどうかは人にもよりますが、少なくともエンジニアは起業・独立するという「選択肢」を持つ事が出来るのです。多くの選択肢とそれに見合った能力がある状態を「自由」と言います。少しでも自由に近づく事が幸せに繋がると私は考えています。

私はよく、「なぜ起業しようと思ったのですか?」と聞かれる事があります。その理由は色々ありますが、一番の理由としては、「自信があるから」です。それはビジネスプランだけでなく、最悪自分の事業がダメだったとしても、いつでも良い条件でサラリーマンに戻れる自信があるからです。私が今まで得た知識・技術・経験はどこにでも役立ちますし、恐ろしいほど転職が簡単なのがIT業界です。実はそれだけエンジニアという職業は市場価値が高いのです。
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木山智義のプロフィール

株式会社ハイストリート

 

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程修了
株式会社ハイストリート 代表取締役
東京のIT企業にて年間300人以上の方と面接を行っており、会社を経営しながら、採用コンサルタント、統計アナリストとして活動しております。

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