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リクナビよりもハローワークとOB訪問が効果的

未来へのドア

以前こちらの記事で、「ある企業がサイト上で学歴フィルターを行っていた」、という記事を書きました。その企業のサイトでは、ある一定の大学の学生を優遇し、その他の学生はエントリー出来ない設定になっていたのです。

学歴をカバー出来るのは再現性のあるエピソード

学歴フィルターについては賛否両論ありますが、学歴フィルターがかけられるという事は、ナビサイトというのは企業側にとって都合のいい採用ツールなのです。企業はリクルートに莫大な広告料を払う事で、効率よく採用活動を行うのがナビサイトの目的なのです。

リクナビやマイナビ、そして転職サイトなどは基本的にフリーエントリーです。ネットでいつでも誰でもエントリー出来るので、「就職活動は誰にでも平等にチャンスがあり、スタート時点では誰もが振り出しから始まる。」という錯覚に陥ってしまうのです。

そして何も分からない状態で始めるので、「やる気さえあれば大丈夫!未経験者歓迎!理系文系不問!あなたからのご応募お待ちしています!」という企業からの発信を真に受け、結果自分の身の丈に合わない企業ばかりを受けてしまうのです。

そしてナビサイトの場合、説明会へのエントリーは早い者勝ち、学歴フィルターがかかってしまう、多くの企業を見ているうちにいつの間にか定員が充足し応募終了、これではまるで椅子取りゲームです。ナビサイトというのは便利なようで実は不便なツールなのです。

■OB訪問とハローワークが就活を充実させる

ナビサイトは企業側にとって都合のいい採用ツールです。では応募者側にとって都合のいいツールとは何なのでしょうか?

「本当に実のある就活をしたい・自分の理想の企業に就職したい・早く就職を決めたい・自分に合う企業に行きたい」、という人は、ナビサイトではなくOB訪問とハローワークを両方利用する事をお勧めします。ただリクナビやマイナビを通さないとそもそもエントリーが出来ない企業も多いので、その場合はもちろんサイトを使うようにしましょう。今回はその5つの理由を紹介します。

理由①:OB訪問は企業とのマッチングが容易

ナビサイトの中にある何十万という企業の中から、自分に合う企業をピンポイントで見つける事は至難の業です。しかし、OB訪問の場合は出身学部からのルートが明確になっているので、業界や職種もある程度絞られてくるはずです。そして、OBからの紹介という事であれば、企業の人事はまず間違いなく会ってくれるはずです。なぜかというと、企業が新卒を採用するのに、広告料だけで1人当たり50万~150万ほどの費用がかかるのですが、OBからの紹介であれば、企業側の採用費用はゼロです。むしろ企業側にとってもその方がありがたいのです。

理由②:OB訪問は業界や待遇などの生の声を聴ける

就活の際に色々な人からアドバイスを貰うと思いますが、その人の立場が違えば意見も違ってきます。親は安定に拘りますが、友人は世間体や待遇に拘ります。ただそのような拘りというのはあくまでも理想であって、現実とはかけ離れている場合があります。OB訪問の場合、その業界・職場・待遇などに関する生の声を聴けるので、よりリアルなビジョンを描く事が出来るのです。

就活には自分の目利きとなる人物が多数必要

行きたい企業を選ぶ3つのポイントについてはこちら

理由③:OB訪問や直接の連絡は積極性をアピールできる

企業が採用や面接の際に求める事は、コミュニケーション能力や積極性といったヒューマンスキルです。技術や知識などのテクニカルな部分は、入社してからいくらでも身に付くからです。正直、人事部の人間は毎日同じようなエントリーシートを眺め、同じような志望動機、同じような自己アピールにうんざりしているのです。よほどポテンシャルの高い人は別ですが、そこで他者との差別化を図るよりも、自分から連絡して直接積極性をアピールした方がよっぽど簡単に優位性が持てるのです。

理由④:OB訪問は学歴フィルターが無い

OB訪問のやり方?そんなの電話かメールでもすればいいじゃないですか。万が一断られたとしても、あなたにとって何のリスクもないのです。なのでやって損はありませんよ。ちなみに大学時代の私の友人は、ナビサイトを一切使わずOB訪問のみで選考を行い、内定をいくつも貰っていました。こういう事を書くと、「それは高学歴の人だから出来るんだろう」と言われがちですが、OB訪問はそもそも学歴フィルターがかからないのです。だって既に先輩がそこに居ますから。そしてナビサイトを通さない分、OB訪問の時期によっては早期の内定を貰う事も出来るのです。

理由⑤:ナビサイトと違い、ハローワークは就職させるのが目的

ハローワークについてはこちらの記事で色々紹介しているので是非参考にしてください。

ナビサイトは企業を紹介するのが目的ですが、ハローワークは就職させるのが目的です。その為のサポートが充実しており、就職する事に関してはハローワークの方が断然効果的なのです。それなら就職エージェントもハローワークと同じ機能を持っていると言えますが、就職エージェントは一般企業であり、「1人につきいくら」という形で企業と契約しています。という事は効率よく結果を出すために、就職が決まりそうな人しか囲わないのです。

ハローワークについての記事一覧はこちら

ナビサイトは色々な企業を知るためには当然必要だと思います。ただそれだけで就活を充実させる事は出来ません。何なら就活はOB訪問とハローワークだけで行い、ナビサイトはその補填くらいに思っておけばいいでしょう。私は極論を言うつもりは一切ありません。応募者がナビサイトを使って企業を選ぶ時代はもうすぐ終わります。SNSやネットワークコミュニティの発展により、今後は企業と応募者が直接マッチングする時代になっていくでしょう。
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木山智義のプロフィール

株式会社ハイストリート

 

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程修了
株式会社ハイストリート 代表取締役
東京のIT企業にて年間300人以上の方と面接を行っており、会社を経営しながら、採用コンサルタント、統計アナリストとして活動しております。

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