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ハローワークのメリットとデメリット

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ハローワークを使うメリット

私のところにはいつも多くの応募書類が届きますが、以前ある事に気づきました。

学生からの応募の約半数以上が、ハローワーク経由の応募なのです。

正直、私の時代は就活であまりハローワークを使っていなかったので、ハローワークに対してあまりピンと来ていない人も多いかもしれません。社会人や中途の方ならまだしも、どうして学生なのにハローワーク経由なのか最初は分かりませんでした。

というのも、学生ならその学校のキャリアセンターに聞くのが一番早いからです。学校に直接来る求人もたくさんありますし、OB訪問や学内での説明会もあります。それでも学生がハローワークを利用する理由はなぜでしょうか?

それは単純に求人数が圧倒的に多いからです。

企業が学校に求人を出す場合は、その学校ごとに毎回フォーマット用紙を貰って要件を記入しなければなりません。全国の高校・大学・専門学校を合わせると、それを何千回も行う必要があります。しかし、ハローワークに求人を出せば、その場で全国のハローワークに掲載が可能です。企業としてもそちらの方が効率的なので、有効求人はハローワークに集約されやすいのです。

二つ目の理由は、ハローワークでは個人面談を行ってくれる事です。

学生だけでなく、中途や社会人の方は、たいていはリクナビ(next)やマイナビ(転職)に登録すると思います。私はよく面接の際に、「どんな採用媒体を使っていますか?」という質問をしますが、大抵の方は、リクナビ(next)やマイナビ(転職)には登録はしているし見てはいるが、求人が多過ぎて分かりにくいのと、自分に有効な求人が何かが分からないという理由で、実際はハローワークを活用しているという方がとても多いのです。

ネットの採用媒体だと、確かに情報はとても多いのですが、あまりに多くの求人を見ていると、殆ど同じに見えてきてしまいます。

ハローワークにて個人面談を希望すると、色々な情報やコンサルティングも受けられます。以下の様な要望がある方は必ず相談した方がいいでしょう。

「こういう業界でこういう会社を希望しているのですが、それがどの会社か知りたい」

「自分にどういう業界が向いているのかが知りたい」

「この時期でも4月入社に間に合う会社を知りたい」

ただ、ハローワークによって、コンサルティングを行っていない場合がありますので事前に確認しましょう。

三つめの理由は、企業との繋がりがあるので、コアな情報を知っているのです。

ハローワークの担当者の方は、普段から人事部の方と密にやり取りを行っていますので、ホームページに載っていないその会社の良さや特徴等をよく知っている場合があります。なのでまずはその担当者の方に、お勧めの企業はないか聞いてみましょう。

その担当者の方から直接紹介状を発行してもらえますので、その場でサクサクと就活が進んでいく事もあります。

ハローワークを使うデメリット

私は普段頻繁にハローワークの方とやり取りをしますが、やはりハローワークを使う事のデメリットもあります。

1つ目は、担当者の方が高齢の場合等、あまり相性が良くない場合がありますので注意しましょう。

相談に行った際に、特定の業界や、最近の動向を聞いても相手が分からなかったり、行きたい会社・業界よりも、創立が古い会社を勧めてくる場合があります。ベンチャー思考の方はあまり行く意味がないかもしれません。

2つ目は、担当の方は公務員です。何人就職させようが同じなので、やる気が無い方もいます。

ここが一般企業との一番大きな違いでしょうか。

これは本当にその人次第なのですが、公務員の場合は歩合制でもありませんので、変な話、給料が同じなら仕事は少ない方がいい、という考え方の方もいます。ただ殆どの方は本当に親身になって考えてくれるいい人ばかりですので安心してください。

3つ目は、ハローワークからの紹介状に特別な効果はありません。

これはデメリットというよりも、ただ知っておいて欲しいのですが、ハッキリ言って紹介状があろうとなかろうと選考結果に影響はありません。

ハローワークから紹介を受けると、「紹介状」というのを受け取り、それと一緒に履歴書を企業に送るのですが、紹介状があるからと言って、それが評価に繋がるという事はありません。「紹介状」は「推薦状」とは違いますのでご注意ください。
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木山智義のプロフィール

株式会社ハイストリート

 

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程修了
株式会社ハイストリート 代表取締役
東京のIT企業にて年間300人以上の方と面接を行っており、会社を経営しながら、採用コンサルタント、統計アナリストとして活動しております。

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