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ハローワークと転職サイトの違いとは?新卒も必見!

観葉植物

ハローワークと就職サイトは同時に進めよう

ひと昔前までは、主に転職希望の方がハローワークを利用するイメージがありましたが、近年では新卒の方も、ハローワークで就活をする方が増えています。

しかし、ハローワークをメインに就活を進めるのと、リクナビ・マイナビ等のサイトや転職サイトをメインに就活を進めるのとでは、どちらが効果的なのでしょうか?

その答えとしては、両方進めた方がいいと思います。

就活の目的は自分が行きたい企業に行く事です。就活を進めていくうちに、新たに行きたい企業に巡り合う事もたくさんあります。理想としては多くの企業から内定を貰い、より多くの選択肢の中から1番行きたい企業を選ぶ事です。「自由になる」という事は、自分の選択肢を増やす事なのです。

そして、ハローワークと就職サイトは、両方とも違う性質を持っています。一言で言うと、

■ハローワークは就職させるのが目的の相談所。地元の中小企業に特化しており、ケアも丁寧で内定が出やすい

■ナビサイトは紹介するのが目的の情報サイト。より多くの求人や大規模説明会の情報があり、自主的に動く必要がある。大手志望の方向け

ハローワークは「相談所」です。行けば自分に合った求人を紹介してくれますが、ナビサイトは「情報サイト」です。自分に合うかどうかは全て自分で判断しなくてはなりません。

しかし、就活というのは一人で行う個人プレイではありません。自分の方向性が定まらない方は、まず先にハローワークに行って相談しておく事をお勧めします。

ハローワークや学校は就活で迷った時の目利きとなる

私が思う理想としては、先にハローワークに行く事で方向性を定め、いくつかの中小企業を受けましょう。そこで就活のポイントを掴み、第一志望の企業や大手企業に臨むのがベストだと思います。

第一志望の会社に行く方法はこちら

ハローワークと就職・転職サイトの違い

「相談所」と「情報サイト」ですから、そもそもカテゴリーが違うものなのですが、ここではハローワークの特徴を就職サイトと比較しながら紹介したいと思います。

①ハローワークには独自の求人情報がある

ハローワークには、新卒・中途問わず、ナビサイトには載っていない求人情報が多くあります。

なぜハローワークが地元の中小企業に特化しているかというと、企業がハローワークに求人情報を載せるのは無料だからです。しかし、リクナビやマイナビ等に求人情報を掲載する為には高額な費用がかかるため、サイトでの集客力という点では、どうしても大手企業が有利なのです。

こちらがサイト別の1ヶ月の掲載費用の一覧表です。

採用サイトの費用の一覧表

こちらのサイトに求人を載せても、応募が来る保証はありません。という事は、1人も応募が来なかったとしても、マイナビ転職に求人を載せると月に120万円もかかってしまうのです。大手企業なら必ず応募は来ますが、中小企業の場合埋もれてしまうので、実際にゼロの可能性もあるのです。

その結果、中小企業は高額なサイトに求人は載せずに、地元のハローワークで募集を行う傾向にあるのです。お金が無いからというよりも、無駄な出費を抑える為です。誰だって知らない企業よりも知っている企業にエントリーするでしょう?

②ハローワークは最初から最後まで面倒を見てくれる

ハローワークでは担当の方が、カウンセリング・就業指導・アドバイス等を行ってくれます。

そこでは求人の紹介だけでなく、履歴書の書き方や面接での対応の仕方、就業に向けて意識向上の為のセミナー等も行われますので、何も分からない状態の場合、いきなり情報サイトで就活を行うより、まずはハローワークを有効に活用した方が効果的だと思います。

企業との面接の際に、「特にやりたい仕事がないのですが、どうしたらいいのでしょうか」なんて事を言ったら即アウトですが、ハローワークの担当の方はそうならないようきちんと向き合ってくれるはずです。

そして、ハローワークでは担当の方が付きますので、最初から最後まで同じ方が面倒を見てくれるケースが殆どです。その方が安心出来ますし、その方ときちんと進めていけば、どこにも決まらないという事はまずありません。

③ハローワークは優良企業とブラック企業を知っている

ハローワークは「雇用保険」を取り扱っている機関です。なので、「誰がいつまでその企業で働いていたか」という情報を全て知っています。

私の知り合いが、ハローワークで見つけた求人を担当の方に見せた際に、「ここは退職者が多いから止めた方がいいよ」と言われ、あやうく難を逃れた事があるそうです。

ハローワークの担当の方は紹介状を書かないといけない為、企業の人事部と直接やり取りをする事が多く、実際に特定の企業を訪問したり、企業のビジョンや方針を把握しています。

そして、自分の紹介者がその後どのくらい継続して就業しているか、その企業に毎年どのくらいの退職者がいるのかも把握しているので、オススメ出来る優良企業とそうでないブラック企業を知っているのです。

就職サイトの場合、沢山お金を払う事で上位表示させたり、記事を大きく扱うというオプションがあるので、「大きく取り扱われている企業=優良企業」と勘違いしやすいのです。もちろんお金を払えばどんな会社でも見栄えが良くなりますし、当然離職率なんて就職サイトには載せません。

でもそれが悪いという訳ではないのです。あくまでも就職サイトは、企業がお金を払って企業PRをする為の「情報サイト」なのです。掲示板と同じで、ちゃんとそれを見抜く力・洞察力が必要なのです。

そして、「会社の規模=待遇が良くて働きやすい会社」ではありません。

私の経験上、中小企業(未上場)にも拘わらず、社風も待遇もビジョンも育成システムも本当に素晴らしい会社というのは意外に多いのです。

ちなみに、儲からないから中小企業という訳ではありません。自社資本のみで経営を行う会社は、上場なんてする必要がありませんし、事業によっては、そもそも規模を拡大する必要もありません。要はただの「適正規模」という事です。

それに実際に大手企業に就職する人は全体の1割程度です。どのみち中小企業を受けない人というのは殆どいないのです。

大事なのは会社の規模ではなく、自分が行きたい企業・自分の得意な事を活かせる仕事に就く事です。それを見つける為にも就活を行いましょう。
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  1. 2018年 4月 15日

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木山智義のプロフィール

株式会社ハイストリート

 

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程修了
株式会社ハイストリート 代表取締役
東京のIT企業にて年間300人以上の方と面接を行っており、会社を経営しながら、採用コンサルタント、統計アナリストとして活動しております。

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