ビジネスにおける成功とは協力者を増やす事
年収は協力者の数に比例する
私は会社の代表という事もあり、交流会や飲み会の席に誘われたりする事が多々あります。もしその際に、業種やジャンルがどれだけ違っていたとしても、よほどの事がない限り私は必ず参加するようにしています。それは、ビジネスにおいて年収は協力者の数に比例すると考えているからです。
経営資源とは「人・モノ・カネ」です。しかし、いくら巨額の資金があろうと、いくらハイスペックなモノや技術があろうと、結局それを利用・管理するのは人です。企業は人なり、ビジネスにおいて一番重要な資源は「人」なのです。
私は人見知りというのはただの「性格」だと思っていましたが、人見知りで得する事は何もありません。私も10代の頃までは人見知りでしたが、私の周りには割りと気さくな人が多かったので、自然と人見知りを克服する事が出来ました。人見知りが許されるのはせいぜい大学生くらいまで、人見知りは性格ではなく「欠点」だと思った方がいいでしょう。実は人見知りの人が人より大きな成功を収める事は限りなく不可能に近いのです。
世の中には様々なビジネスがあります。人によってやりたい事も違えば、成功の形やビジョンというのも当然違います。ただどんな人にも必ず共通している「成功の定義」というものがあるのです。それは、成功するという事は、協力者を増やすという事なのです。ビジネスは人脈が全てと言っても過言ではありません。協力者が多い人ほど、より大きな成功を収める事が出来るのです。
自動車産業を例として考えてみましょう。自動車を作るためには、まずは企画・マーケティング・開発・設計・デザイン・評価・テストなどをする人が多数必要となります。そしてこの自動車の部品を生産する人が必要となります。その部品を溶接・塗装・組み立てる人、完成した自動車を搬送する人、プロモーションを行う人、営業・販売を行う人、アフターケアをする人、そしてその自動車を購入する人がいます。このように生産力の高い事業ほど、より多くの人が関わっている事が分かるでしょう。ビジネスというのは、関わる協力者の数が多ければ多いほど生産力(売上)も大きくなるのです。
だから出来るだけ多くの協力者を得るために、常日頃から人脈を広げる必要があるのです。成功している人というのは、業種に関わらず驚くほど人脈が広い人が多いのです。成功した結果人脈が広がった訳ではなく、幅広い人脈があり、多くの協力者がいるからこそ成功しているのです。協力者が多ければ、有力な情報や様々なチャンスを貰える可能性も断然高まるからです。
気に入られる事が成功への近道
やりがいのある仕事をしたい、ビジネスで成功したい、もっと上を目指したいと思っているのであれば、その業界で成功している人との人脈作りが必要不可欠です。そしてその為に一番重要なのは、その先輩方から気に入られる事です。
「上から気に入られる人」というのは、高学歴だとかものすごく高い能力を持っているだとか、そんな事は関係ありません。ポジティブでフットワークが軽くて気配りが出来て、尚且つ柔軟に相手の話を聞く事が出来る人です。私はそういう人が本当の意味で「頭の良い人」だと思っています。
人から気に入られると、知り合いの方を紹介してもらえます。そして、その方からも気に入られると、また新しい方を紹介してもらえます。もちろん全ての方が協力者になってくれるわけではありませんが、そうする事で自分と波長の合う人を中心としたネットワークが自然と広がっていくのです。そしてそのネットワークからいきなり1億円の商談が生まれる事もあるのです。
私は以前、「経営者になって成功したい」という事を、色々な場で色々な人に相談していました。そこに恥もへったくれもありません。するとある経営者の方から、「そうか、ならゼロから起業して成功している経営者の友達を少なくとも10人作りなさい。周りに優秀な成功者が10人もいれば自然とあなたにもインフレが起きますよ。」というアドバイスを頂き、私は早速次の日から色々な経営者の方との人脈作りに励みました。するとそれから1年後には自分の会社を起業する事が出来たのです。
この法則はビジネスだけでなく、どんなものにも当てはまると思います。モテたいのなら、一番確実なのはモテる人と友達になることです。英語が話せるようになりたいのなら、英語が話せる友達を作る事です。ただ注意すべき事は、「成功したいから友達になってください。」では、相手にされないのです。相手も何のメリットも無い人と付き合うほどヒマではありません。
仕事で結果を出す為の方程式
本当に頭の悪い人というのは学歴などではなく、ネガティブ思考で自分の可能性を自分で狭めるような人です。これはビジネスだけではなく、人よりも結果を出す人というのは、例外なくポジティブ思考の人なのです。
それを裏付けるのが、「仕事で結果を出す為の方程式」なのです。
仕事の結果=熱意×能力×考え方 (京セラ 稲盛和夫)
人生の方程式は掛け算になっています。熱意と能力はそれぞれ1点から100点の間にあります。しかし、考え方はマイナス100点からプラス100点の間にあります。怒りや妬み、恨み嫉妬といった否定的な思いや想念を持つと、全てがマイナスとなり、明るい前向きの思いや想念を抱くと結果はプラスになります。
熱意も能力もあればあるだけプラスになりますが、考え方にはマイナスからプラスまである事がポイントです。物事を素直に見る事が出来ずに考え方が少しでもマイナスになれば、どんなに熱意や能力があっても人生の結果は大きなマイナスとなってしまいます。素晴らしい人生を送るためには、ポジティブで柔軟な考え方を持つ事が必須条件なのです。だからネガティブな人が成功する事は難しいのです。
今ではネットでいくらでも情報を得られるようになりました。現代人が1日に触れる情報量は、江戸時代の人の一生分の情報量にあたるそうです。人見知りでも、ネットやSNSを使って協力者を増やす事はある程度は出来ると思います。しかし、これだけネットが普及しても、失業率や景気動向指数(CI)はここ20年間殆ど変わっていません。ネットの情報というのは知識を得るというレベルでは確かに役には立ちますが、それだけで人より有利に立つ事は出来ないのです。有力な情報や様々なチャンスというのは、信頼のおける人にしか巡ってこないのです。
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