誰でも面接で使える自分の強みとは?
面接官は質問の正解よりも積極性を見ている
以前新卒の方との面接の際に、「弊社では〇〇だけでなく、〇〇の業務があるので、臨機応変に様々な対応をする必要がありますが、それは大丈夫ですか?」と聞いたところ、その方は少し複雑そうな顔をして、「私にはその経験はないので。。。。出来るかどうか分かりません。」という残念な回答を貰った事があります。
当然その方は不合格でした。しかし、相手が業界未経験である事は、面接官は承知の上で聞いているのです。分からない事に対して、「やった事がないので分かりません。」などと馬鹿正直に答える必要はありません。
分からない質問や、答えにくい質問に対しては、「経験はありませんが、出来る限り頑張ります。」と答えれば大丈夫です。面接官は質問の正解よりも積極性を見ているのです。面接で消極的な態度をとる方は、業務に対する取り組みも消極的だと考えられるからです。
知識や技術なんてものは入社後の研修でいくらでも身に付きます。しかし、積極性やヒューマンスキルや性格などは研修ではどうにもならないのです。私の経験上、何学部であろうと前向きに取り組める人であれば、入社2ヶ月くらいで理系文系の差は無くなります。
面接の際に、「御社ではどのような人材を求めていますか?」という質問をよく受けますが、ウチだけでなく企業が若い方に求めているのは、「どんな事に対しても積極的にやる人」です。経験があろうとなかろうと何事にも積極的に取り組み、何でも吸収して自分のものにする人です。
本来企業というのは、自分のやりたい事をする場ではありません。企業は利益を出すのが目的です。その為に人を雇い育成するのです。当然技術や知識も必要ですが、ゆくゆくは人を管理・育成・統括する能力も必要となります。業務をこなし、事業を大きくする為には総合的にバランスの取れた能力が必要になってくるのです。
分かりやすく言うと、「自分の専攻や技能を活かしたいので、私は〇〇の業務しかやりたくありません。」という偏った考え方を持った人は、いくら優秀であろうと企業にとって不要な人材です。
企業としては、自分の会社で色んな事にチャレンジして欲しいのです。もし逆に、「あなたは〇〇学部出身だから、その知識を活かした仕事にしか一生就けませんよ。」なんて言われたら嫌でしょう?自分の出た学校や学部で人生の全てが決まったら嫌でしょう?
やりたい事は経験を積む事で分かる
一言でIT業界と言っても色々な職種やフェーズがあります。エンジニアだけでも【システムエンジニア、プログラマー、ネットワークエンジニア、サーバーエンジニア、CADエンジニア、WEBエンジニア、WEBデザイナー等】様々なエンジニアがあり、自分がどれに向いているかはやってみない事には分かりません。
それに、「自分が何に向いているか」、「自分のやりたい事」、この2つは仕事に対する喜びや成長を感じた結果分かるものなのです。仕事をする前からこの2つを求めても机上の空論でしかありません。私の経験上、入社して数年でそれが分かれば相当ビジネスの才能があると思います。
世の中には色々な仕事がありますが、自分の得意な仕事、自分の特性を活かせる仕事、自分が活躍出来る仕事というのが必ずあります。何のとりえもない私ですら会社を経営して結果を出しているくらいですから、これはもう断言出来ます。それを見つける為には、今までの経験や既成概念にとらわれることなく、自分なら必ず出来ると信じて何にでも積極的にチャレンジする事です。
ただ、「いくら積極的に取り組むと言っても、自分にはその自信がない。。。」、そう思う方もいるかもしれません。ちなみに、経験者ならともかく、なぜ企業が未経験の新卒を採用するか分かりますか?経験者には当然知識や技術もありますが、新卒には何も武器がありませんよね?
実は新卒者にはちゃんと武器があるのです。それは「信頼と可能性」です。
経験者や中途採用は、良くも悪くも過去のキャリアを見て判断・評価されますが、新卒は何もありません。「きっとこの子なら頑張ってくれるだろう」という可能性と、「今までこういう結果を出してきたのだから、これからも大丈夫だろう」という信頼が新卒者の最大の武器なのです。
なので、現時点での知識や技術など大した問題ではないのです。どんな人であれ、「信頼と可能性」という武器をちゃんと持っているのです。あとは企業と自分との接点を見つけて、それを相手に分かりやすく伝えればいいのです。それだけで他の人にはない自分の強みが出来ますし、結果的にそれが自信にも繋がります。
どんな学校・学部を出ていようと、入社前の時点で自分のやりたい事は明確には分かりません。自分の強みが何なのかは、社会人としての経験を積む事で分かるようになるのです。色々な事にチャンレンジし、スキルを身に付ける事で、本当にやりたい事が見えてきますよ。
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