一般職大幅削減!一般事務志望の就活の対策方法
2019年卒の内定状況の変化
SNSの登場により、若者を中心に様々な情報を容易に入手出来るようになりました。そして就活の現場も日々目まぐるしく状況が変化しています。近年は求職者側に有利な「売り手市場」と言われていますが、では実際にどの程度就職しやすくなったのでしょうか?
こちらの表は2018年3月卒の内定状況と、2019年3月卒予定の内定率の推移です。こちらを見ると前年度よりも内定率は上昇しており、就職はしやすい状況と言えるかもしれません。しかし、実はここに表れていないものがあるのです。この表を男女別で表してみたものがこちらの表です。↓
内定状況の変化を男女差で表してみると、男性の内定率は前年に比べて大幅に上昇しているのに対し、女性の内定率は前年度よりも減少しているのが分かります。実は昔から女性の方が早期の内定率というのは高かったのですが、近年その差が徐々に埋まっていき、ついに男女の内定率が逆転してしまいました。もちろんこれは7月時点での話であって最終的にはどこかに就職は決まりますが、売り手市場と言われている中で何故このような事が起きているのでしょうか。
メガバンクの一般職の大幅削減
女性の内定率が減少している要因の一つとして、メガバンクの一般職の大幅削減が考えられます。一般職とは、ある程度業務の範囲が限られており、過度な残業や転勤などが無く総合職と比べて働きやすいのが特徴です。近年メガバンクは約32000人の人員の大幅削減を行っており、安定性や今後の成長があまり見込めない業界となっています。私の知り合いのある女子大のキャリアセンターの方が言うには、以前は毎年銀行から採用枠を貰っていましたが、今年はその枠が5分の1しかなく、むしろ新卒は採らないという企業もあったそうです。業界の状況や採用傾向などを事前にセミナーで伝えても、それでも一般職に拘る方は実はとても多いのです。
「一般職を志望していた女性は、これからは総合職で就活を進めてみてはいかがでしょうか?」と私から言っても実際はなかなかそうはいかないのです。「総合職の方が業務の範囲や昇進に限定が無いので、今後のキャリアプランを描く事が出来ますよ。」そう言い聞かせても、就活に対して働く動機付けが出来ていない方は、管理や営業などの責任感のある仕事に自信が持てない為、どうしても受ける職種を限定的にしてしまう傾向があります。
しかし、そんな方でも総合職に対する恐怖心や抵抗を和らげる事が出来ます。例えば、「営業職」は無理でも「営業補佐」や「営業サポート」だったら自分にも出来そうだと思いませんか?その他にも、OA事務サポート・ユーザーサポート・管理サポート・企画サポートなどのアシスタント業務であればかなり抵抗はなくなるでしょう。いわゆる一般職以上・総合職未満の働き方です。実際に以前私の会社で「エンジニア」を募集してもあまり応募が来なかったので、職種を「サポートエンジニア」と「テストエンジニア」に分けて再度募集をかけたところ、大幅に応募が増えた事があります。
確かにこれは若干言葉遊びの部分もありますが、そもそも募集をかける企業側に問題があるのです。本当は全学部を対象としているのに、「プログラマー募集」「電気工事士募集」と書いてしまうとどうしても応募者は限定的になってしまいます。
本来ならば職種を見た瞬間にイエスかノーかをハッキリさせてはいけないのです。誰もが未経験ですし、出身学部や今までの経験で受ける企業を限定する必要はありません。むしろ「よく分からないけど自分なら出来そう」というのが大事なのです。IT企業と聞くと尻込みする方もいるかもしれませんが、IT企業の事務サポートであれば出来そうだと思いませんか。ちなみに出来ると思った理由・根拠は要りません。
企業はあくまでも教育して育てる事を前提に採用を行っています。面接時の知識やスキルはあまり求めていません。面接ではコミュニケーションスキルや人としての基礎力を重点的に見ているのです。知識やスキルは入社してからいくらでも身に付きますが、コミュニケーションスキルは育たないからです。
仕事というのはやってみない事には何も分かりません。実際はハードルが高くないのに、内容が分かりにくいという理由で敬遠されている職種はとても多いのです。同じ職種でも企業によって業務内容の紹介の仕方が違いますので、意外と今まで敬遠していた職種に興味が沸くこともあるのです。だから出来るだけ多くの求人票を見た方がいいのです。
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