なぜ人は仕事にやりがいを求めるのか
大手志向よりもやりがい重視
「やりがいのある仕事に就きたい」。これは就活においてほぼ全ての人に共通しているのではないでしょうか。やりたい事は分からなくても、なぜ殆どの人が「仕事のやりがい」を重視しているのでしょうか。こちらは若者に向けた大手志向に関するアンケートの結果です。こちらを見ると1位と2位の差は約8%しか変わりません。近年若者の大手志向はかなり薄れてきており、企業規模よりも、「やりがい」を求める人がとても増えているのです。
努力や苦労があってこそのやりがい
就職活動を始める前に、殆どの人にはアルバイト経験があると思います。でもアルバイトを探す時に、「自分には一体何が出来るんだろう」、「自分のやりたい事って何だろう」なんて考えたりしないでしょう?
それは、学生時代にアルバイトを始めた動機が、おそらく別なところにあったからです。
「オシャレな服が欲しい」「車やバイクが欲しい」「彼女にプレゼントがしたい」「友達と旅行に行きたい」。。。
その仕事自体に大きな決心がなくても、おそらく仕事は続けられた人が殆どだと思います。なぜなら、アルバイトの中にも「自分が求めた以上の見返り」があったからです。
そこで得られるものは時給だけではなく、世の中に貢献しているという達成感や責任感、そして人から感謝の言葉をもらう事で、その仕事を続ける価値や「やりがい」を得る事が出来たからです。
それなのに、就職する前から仕事に「やりがい」を求めるのはナンセンスです。「やりがい」の裏には努力や苦労があったからこそ「やりがい」を感じるのです。実際に就業経験が無い状態でそれを求めても、それはただの「ないものねだり」です。
やりがいとは何なのか
そもそも、「やりがい」とは一体何なのでしょうか?
なぜ人は「仕事のやりがい」を働く前から求めてしまうのでしょうか。やりがいがある状態と無い状態では、一体何が違うのでしょうか?
人が幸せになる為に必要な要素は
「自由・成長・喜び」の3つです。
仕事のやりがいが「喜び」に繋がる。
幸せとはモノではなく、心が満たされている「状態」の事です。「自由・成長・喜び」の3つはどれが欠けてもいけません。人は働く事で知識やスキルを得る事が出来ます。そうすると仕事を選べるようになり、選択肢が増えた結果、「自由」を手に入れる事が出来ます。人が物事に長時間集中出来るのは、脳が「成長」を感じているからです。そして仕事のやりがいこそが「喜び」となり、それが次へのモチベーションに繋がるのです。
「喜び」がモチベーションとなる理由は、人は一度喜びを味わうと、また新たな喜びを味わいたいと思うからです。これはお腹が空くのと同じで、感情ではなく本能なのです。だから人は常に「仕事のやりがい」を求めてしまうのです。
そして「やりがい」とは、仕事を通じて社会に貢献しているという達成感や責任感、そして人から感謝の言葉を貰う事で、仕事に対する価値や意味を感じ、喜びを得る事です。実はこれが働く意味です。
だから「やりがいの無い仕事」には、働く意味や価値を感じられないのです。やりがいとは、仕事を通じて「喜び」を得る事なのです。働く意味はお金ではありません。お金や時間があってもそれだけで幸せにはなれないからです。
就活でやりがいを求めるのは間違い
「やりがい」というのは、実際の就業の中に努力や苦労があって初めて生まれるものです。当然仕事によって向き不向きもあり、いくら就活で「やりがい」に拘ったところで、最初から無い物を求めているのと同じです。おそらくうまくいかないでしょう。
就職はゴールではありません。就職してからがスタートなのです。
就職をして、何年も仕事を続ける事によって、ようやく自分の一長一短や方向性が見えてきます。仕事が出来ない人、仕事がつまらないと感じている人は、不得意な事を仕事にしてしまっているのです。「成功している人」とは、得意な事を仕事にしている人です。
そして自分の得意分野が分かれば、もうやりたい事だらけです。しかもやりがいなんて毎日感じる事も出来ますよ。私はこの仕事をしていて毎日そう思います。
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