インターンシップの目的は自分の適性を知るため
インターンシップ参加者は全体の7割
2018年はインターンシップ元年と呼ばれるほど、インターンシップへの参加者が急増し、学校もインターンシップへの参加を推進するようになりました。マイナビの調査では、2018年にインターンシップに参加した学生は全体の約7割と言われています。以前は一部の大手企業のみ行っていたインターンシップでしたが、現在ではもう就活にインターンシップが組み込まれていると言っても過言ではありません。
しかし、インターンシップに参加した人に感想を聞いてみると、事業内容とは関係無いただのグループワークだったり、ただの企業説明会だったり、実際はまだ企業の方が流れに追い付いていないのが現状です。しかし、それでもインターンシップに参加する事は必須なのです。
インターンシップの目的とは
インターンシップとは、就業体験を通じて、仕事や企業、業界、社会への理解を深めることができる制度の事です。ではなぜ急にインターンシップ参加者が増えているのでしょうか。
インターンシップに参加する目的 2020年卒 マイナビ調査 | |
① どの業界を志望するか明確にするため | 64.0% |
② どの職種を志望するか明確にするため | 60.5% |
③ 自分が何をやりたいのかを見つけるため | 53.8% |
④ 自分の適性を知るため ※重要 | 45.2% |
⑤ 社会勉強のため | 40.8% |
⑥ 特定の企業の事をよく知るため | 37.8% |
⑦ 志望企業や志望業界を経験するため | 37.4% |
⑧ 就職活動に有利だと考えたため | 34.7% |
⑨ 自分の力を試すため | 20.9% |
このアンケート結果の上位1~4位までを見ると、結局は方向性を見つけるためであり、何か答えを探すためにインターンシップに参加しているのです。ただリクルーターの私から見て、この中で一番重要なのは4位の「自分の適性を知るため」です。
インターンシップの目的は適性を知るため
なぜ適性を知る事が1番重要かと言うと、営業や接客などの仕事であれば、アルバイト経験から自分の適性をある程度示唆する事が出来ます。しかし、金融・建設・運輸・IT・製造・商社・エネルギー等の業界は、アルバイトを雇わないため、経験してみない事には適性基準が分からないのです。
適性が無いにもかかわらず、自分の身の丈に合わない企業ばかり受ける人が本当に多いのです。面接官は優秀かどうかを見ているのではなく、自社に合うかどうかを見ているのです。適性が無い人にありがちなのが、本当はその企業に入りたいのではなく、その業界に入りたいだけなのです。インターンに参加せず、なんとなくイメージで就活をしているので、他と同じような志望動機になってしまうのです。
それに、就活で一番大事なのは自分の特性を活かせる仕事に就くことです。本当にやりたい事というのは、実績を積んでこそ見えてくるものなのです。得意な事を仕事にすればやりがいを感じるので必ず結果も出ます。
最悪なのが、それまでのアルバイト経験から志望する企業を選ぶ事です。視野が狭いままで就職をすると、必ず早期退職に繋がります。実際に離職率がダントツに高いのがサービス業や飲食業界なのです。本当は複数のインターンシップに参加し、様々な業界の面白さを知った方がいいのです。そして就活の理想は、色々な企業から内定を貰い、その中から行きたい企業を選ぶ事です。既に誓約書を提出していようと、そんなものに法的効力はありません。
ナビサイトの掲載企業数は年々増加しており、今や35000社もの企業が求人を載せています。この35000社全ての求人に目を通す事は出来ません。そして毎年ナビサイトを使って就活をする学生の数は56万人ですが、56万人が35000社と的確にマッチングする事はまず不可能です。ナビサイトを見ても知らない企業が多過ぎて、どこにエントリーしたらいいか分からない人も多く、まずは業界を絞るという意味でインターンに参加する事は大変効果的です。
近年は求人票だけでなくナビサイトの数も増加し、情報が玉石混交状態になっています。もうこれからの就活は、①インターンシップ、②ハローワーク、③OB訪問を中心に、ナビサイトはその補填として使うのがお勧めですよ。
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