キャリアアップし続けるために必要な3つのポイント
なぜキャリアアップが必要なのか
就職をするという事は、自分の理想のキャリアを追い求めるという事でもあります。人が幸せになるための三原則とは、「自由・成長・喜び」です。この3つはどれが欠けてもいけません。人は成長する事で喜びを得る事が出来ます。そして成長した結果、様々な選択肢を持つ事で人は自由になれるのです。だからキャリアアップし続ける事が生きる上で必ず必要となるのです。
就活や転職活動を始める際に大事なのが、就活の目的を決める事です。転職活動の場合、殆どの方に共通しているのが、「キャリアアップしたい」という目的です。ちなみにキャリアアップとは、「年収・スキル・市場価値」を継続的に高める事を言います。この「年収・スキル・市場価値」のバランスが保たれていればいいのですが、企業によって評価基準が違うため、スキルと市場価値は高くても年収が低いケースというのは意外に多いのです。
今回はキャリアアップし続けるための適職の見つけ方と、それに必要な面接でのポイントを伝えたいと思います。新卒の方も、キャリアアップのポイントを押さえておけば今後の業務にも活かせるでしょう。
■面接官が知りたい3つのポイント
自分に合う企業を選ぶためは、まずは企業が求める人材を理解する事です。面接官が知りたい事とは、CAN・WANT・WHYの3つの項目に分けられます。
~企業面接官が知りたい3つのポイント~
➀何が出来る人なのか CAN
任せたい業務に対して、何が出来てどういう事が活かせるのか(自己PR)
②何がやりたいのか WANT
企業・職種に対する将来のキャリア(志望動機)
③何故そう思うのか WHY
業務理解・企業との相性(実際の本音)
➀CANに関しては、「どんな経験が活かせますか?」という質問に対して自己PRも含めて答えられるようにしましょう。②WANTに関しては、なぜこの会社なのか・なぜこの職種なのか・将来のキャリアを志望動機と交えて伝える必要があります。③WHYは、面接の中で聞かれる事に対して何故そう思うのか本音を掘り下げます。その理由の1つとしては、教科書的な回答をしてしまう事で、本当の志望動機や働く意志が見えない場合があるからです。極度に緊張してしまう人や、準備不足の人によくあるパターンです。
ケース1:WANT先行型
よくあるケースとして、「就職や転職で何を叶えたいですか?」という質問に対して、WANTの部分が先に出てくるパターンです。
WANT先行型の注意点としては、CAN(出来る事)とWHY(なぜやりたいか)をきちんと説明出来るかどうかです。特にキャリアチェンジを希望している人は、「やりたい仕事に対して何が活かせるのか」=CANの部分をうまく伝えられないのです。そうなると、なぜやりたいか(WHY)を聞かれた際に、浅い考えで応募している印象を与えてしまいますよ。これは自分の特性や身の丈を考慮せず、ただの憧れだけで応募している方に多いケースです。
ケース2:CAN先行型
そしてもう一つは、「就職や転職で何を叶えたいですか?」という質問に対し、CANの部分が先に出てくるパターンです。
CAN先行型の方が必ず聞いてくるのが、「私の経験・スキルではどんな企業に応募出来ますか?」という質問です。経験を活かすのはいいのですが、特にどんな業務をやりたいのか(WANT)が明確になっていないと、なぜそれをやりたいのか(WHY)の理由がちゃんと伝わらないのです。ちなみに、「志望理由は私の経験が活かせそうだからです」というのは動機ではありません。志望動機とは、「〇〇の経験を活かす事で〇〇を実現したい」の様に、過去ではなくWANTを含んだ未来に力点を置く事で印象も良くなりキャリアアップに繋がるのです。
■実際の転職事例
ケース1のWANT先行型の人は、SE(システムエンジニア)になりたいという希望がありましたね。SEとはITのシステム開発をする仕事です。ケース1の方に私が面談でその理由を掘り下げると、以下の様な回答でした。
~WANT先行型のSEになりたい理由~
・勤務地が固定出来そう
・発注側の方が面白そう
・給料がよさそう
・二次受けが多いので、ユーザーの反応が見たい
このように様々な理由がありますが、結局はなんとなくの理由が多いのです。CANとWHYの部分が定まっていません。本当にただ自分の要求を伝えているだけで、そこには企業から求められている回答がありません。なぜこうなってしまうのかというと、企業から求められているスキルを理解していないからです。
そして、技術面に関する出来ること(CAN)の部分を掘り下げると、開発が得意なので、SEとして開発がやりたいという事が分かりました。しかし、SEのミッションはコスト削減や業務効率化です。企業によっては開発に関わる機会がむしろ減る可能性もあるのです。もし全てを委託・外注している企業の場合、内製化していない限り開発する機会が無くなる可能性も考えられます。そうなるとこの求職者にいくら技術があったとしても、結果的に面接でNGとなってしまうのです。面接官がWHYの部分を掘り下げる理由は、転職者のWANTが自社で叶えられるかどうかを確認するためなのです。
最終的にこの方は、SEではなくSIerの企業に入社しました。SIerとはクライアント先でITシステムを導入・運用する会社の事です。様々な企業を比較考察した結果、やはり色々なシステムに携わりたいという事が分かったからです。自分の一長一短・市場価値・将来の希望などは、就活を通じて初めて気付く事なのです。だから新卒も中途も出来るだけ早く取り組み、出来るだけ多くの企業を見る必要があるのです。
■就活の課題まとめ
~就活がうまくいかない課題のまとめ~
1.企業が求めているCANとWANTがずれている
2.自分の一長一短の理解が浅く、CANが伝えられない
3.WANTとCANのバランスが大事
1は企業が求めるスキルを理解し、自分のCANとリンクさせる事を意識しましょう。2は出来るだけWHYの部分を掘り下げる事で、自分に何が必要か見えてきますよ。3に関しては、「自分の経験なら出来そうだから応募しました」とはならないよう注意しましょう。それだとただ会社が変わっただけで、キャリアアップした事にはならないからです。自分に不足しているものを身に付けるための転職がキャリアアップです。だからCANだけでなく、CAN・WANT・WHYの3つの要素が必要となってくるのです。
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